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北海道・洞爺湖にて第一回 洞爺湖・湖底クリーンナップ開催



2008年のサミットが予定されている北海道・洞爺湖にて、4月27日に「第一回 洞爺湖・湖底クリーンナップ」が行なわれました。湖底のゴミが昨今問題となっていますが、特定外来生物であるウチダザリガニの格好の隠れ家となっており、その生息域拡大と個体数増加を抑制すべく、洞爺湖底のクリーンナップは急務の課題となっていました。そこで、任意団体UWクリーンレイク洞爺湖が発足され、児童を含む地域住民の方々、監督官庁、地元の環境NPOの三者が協力し、現在おかれている洞爺湖の自然環境を正しく認識した上で、クリーンナップ活動を通じて環境保全に関わる問題意識を共有し、活動を推進するといった趣旨のもとで、今回の第一回目のクリーンナップ活動が実施されました。



■ 洞爺湖とは? ■
洞爺湖(とうやこ)は、北海道虻田郡洞爺湖町と有珠郡壮瞥町にまたがり、洞爺カルデラ(火山の活動によってできた大きな凹地)内にできた湖。面積は日本で9番目、カルデラ湖としては屈斜路湖、支笏湖に次いで3番目の大きさ。2008年の主要国首脳会議(サミット)開催地。日本百景にも含まれる湖である。

■ ウチダザリガニとは? ■
エビ目(十脚目)・ザリガニ下目・ザリガニ科に分類される甲殻類の一種。体長は15cm程度になり、日本の他のザリガニと比較してやや大型。第一胸脚(はさみ)の可動肢に白い斑点があり、それを振り上げる動作が、信号(Signal)を送っている姿を連想することから英名 シグナル・クレイフィッシュ(Signal crayfish)とも呼ばれる。
日本で見られるウチダザリガニはアメリカ合衆国からの帰化種で、戦前の日本国民における新しい蛋白質供給源を模索する一環として、当時の農林省の指導の下に導入され、その後、道内各地に持ち出されたと考えられている。
近年になり、在来種であるニホンザリガニに対する捕食(直接的被害)やザリガニペストの感染による致死(間接的被害)の危険性が非常に高いことから、2006年2月、外来生物法に基づく特定外来生物に指定。その後は新たな放流や生きた個体の運搬などが規制されて新たな野生化の心配はなくなったが、道内各地において既に野生化した個体が確認されており、ニホンザリガニや他の在来生物への影響が懸念されている。

※ ウチダザリガニは特定外来生物に指定されているため「飼育・栽培・保管・運搬・輸入」が原則禁止されているのでむやみに捕獲ができませんが、環境省からの防除認定を受ければ実施できます。
UWクリーンレイク洞爺湖は4月17日付で環境省より防除認定を受けています。
外来生物法に違反した場合は、内容によって重い罰則が課せられます。
個人場合懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金/法人の場合1億円以下の罰金に該当します。
認定を受けず、防除を行うことは上記の保管・運搬に該当するそうです。詳しくは、環境省のホームページをご覧ください。


詳しい報告書(PDF版 3,812kb)はこちらをご覧ください。


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