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〜第3回 事故例から見る、ダイバー自身ができる対策〜

先日、免許更新のために免許所センターに行きました。30分の更新講習を受講した際、教官から「自分は事故を起こさないと思っている人、手を挙げてください」という質問が。周りを見渡してみると、ほとんどの人が手を挙げていました。「自分は事故を起こすはずがない」と思っている人は多いようです。

これをダイビングで考えてみると、私は現在の職業柄、事故を目の当たりにする経験があるため「自分は事故に遭遇することは絶対ない!」とは言い切れないなぁと感じたのですが、PADIジャパンに送られてくるダイビング事故報告のほとんどが、自然に対する捉え方の誤り、甘い考えが元になっていると感じています。

phダイビング事故は、誰にでも可能性があります。しかし、誰にでも事故の可能性を減らすことができます。この違いは、海を本物の自然として捉え、侮らず、謙虚な気持ちで、必要な知識とスキルを身につけるか否かの違いなのです。

まずは、自分の健康状態や体調をしっかりと把握し、決して無理はしないこと。「このくらいなら大丈夫だろう」という油断が、大きな事故につながる可能性があります。

特に昨今のトラブルで目立ち始めているのが、水中での循環器系のトラブルです。もちろん原因は様々あると思いますが、ぜひ知っておきたいのは、医師によると「ダイビングするときのエントリー直前、潜降直前、潜降直後に、誰でも心拍数が上昇する傾向がある」ということです。

ダイビング前夜の深酒、睡眠不足、疲労なども、この傾向に拍車をかけているのではないかと思います。このような現実を考えると、
・できるだけエントリー前に、地肌で水域の水に触れ、水温などの感触を感じ、体を慣らす。
・潜降前には可能な限り一拍おいて、心身ともに落ち着いたところで潜降開始する。
・潜降して水底に着いてもすぐに移動を開始しない。

このように心がけると循環器への負担は軽減されるそうですので、ぜひ習慣にしてください。

もちろん、ダイビングは自然が相手なので、常に前述の行動が取れるとは限りません。ご自身の体力や体調を含め、無理なダイビングにならないかを考えてから、エントリーするようにしてほしいと思います。

また、基本的なスキルがきちんと身についているかも見直しておきましょう。過去発生した事故で目立つものの1つとして、事故者が一旦は水面に浮上して助けを求めたにもかかわらず、次の瞬間再び沈んでしまっているというものがあります。

オープン・ウォーター・ダイバー・コースでは、水面でのウエイトの脱着を練習しますが、このスキルは通常、ボートダイビングなど足の立たない水域から器材を脱いでエキジットする時などに役に立ちますが、それと同時に、いざ水面で浮力が確保できない時にスムーズにウエイトを捨てるためにも、身につけておく必要性があるのです。

ph浮力を確保するのに「BCDに空気を入れればいいのでは?」と思うかもしれませんが、例えばエアがない時や、タンクバルブが半開きになっている時は、パワーインフレーションでBCDに空気を入れようにも、入らないのが現実です。こんな時は、口で直接BCDに空気を入れるか、ウエイトを捨てるかしなければなりません。

しかし、事故発生の現場では、多くの事故者が水底で発見されています。せっかく覚えたスキルがいかされていない、とても残念なケースといえるでしょう。また、この事象にはもう一つ致命的なことがあります。事故者が水底で発見されているということは、すなわち「オーバーウエイト」であったことが裏付けられます。

オープン・ウォーター・ダイバー・コースを修了しているダイバーであれば、その日使っているスーツや器材に合わせたウエイト量の測り方を練習し、身につけているはずなのですが、現場で起こった事故の多くがオーバーウエイトであったことは見逃すわけにはいきません。ウエイト調整を侮らずに、毎回しっかり調整する習慣をつけていただければと思います。

ウエイトの脱着やウエイトの調整など、ダイビングを安全に楽しむのに最低限必要な38スキルは、PADIウェブサイトの「プール(限定水域)ダイブ」で紹介していますので、ぜひ一度見直してみてみださい。

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