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FantaSeaの世界

第3回 「水中写真で伝えたいこと」

皆さんこんにちは! 写真家のむらいさちです。7月7〜24日に開催される写真展「FantaSea」と連動してスタートした連載コラム「FantaSeaの世界」。3回目となる今回は、水中写真家として活動を始めてから、写真展「FantaSea」に至るまでをお話ししようと思います。
⇒写真展「FantaSea」の詳細はこちら

PADIダイブマスターになり、沖縄でダイビングガイドをやり、その後、ダイビングの出版社に入社。3年を過ぎたあたりから、今度は「独立してみたい」という思いが徐々に出てきました。出版社での社員カメラマンとしての仕事は、周りの人にも恵まれて楽しい日々でしたが、雑誌で撮影する写真と自分が撮りたい写真の方向性が、徐々にずれてきていることにも気づいていました。そして、自分の生活のすべてを写真家として成長する時間に充てたいと思い、3年半が経過した頃、会社を辞めて独立する道を選びました。

FantaSeaの世界

基本的には色の補正はせず、ストロボの当て方やカメラの設定でこの色を作っています。見ている自分も気持ちよくハッピーになれる、それがFantaSeaの作品の基本です。

幸いなことに、独立してからも出版社からお仕事がいただけたので、なんとか生活は保てていました。ただ、季節的に仕事に増減があり、写真家としての技量もなかったので、写真の仕事は少なく、深夜のバイトをしたり、引っ越しのバイトをした時もありました。それでも、写真のことだけを考えて生活できる毎日はとても楽しかったです。

陸の撮影をこなしつつ、たまに入る水中写真の仕事もやりました。僕は写真がとても好きだったので、陸だから嫌とかはなく、水陸限らず写真を撮影できることがとてもうれしく、楽しかったです。それは今も変わらず、自分の中であまり水中と陸の写真の区別はありません。撮影するときの気持ちは一緒なのです。

そんな時、『月刊ダイバー』というダイビング雑誌から、水中撮影の連載をやってくれないかというお話がありました。「むらいさんのような、ゆるっとした写真の撮り方を、誌上でレクチャーしてほしいです」というものでした。正直、自分の水中写真というものが見えていなかった僕ですが、そう言っていただけて、水中写真業界の中での自分の立ち位置が少しずつ分かってきました。そうして「むらいさちのゆるフォト講座」というタイトルで連載が始まり、今では7年も続く長期連載になっています。そのとき声をかけてくれた『月刊ダイバー』さん、編集者の方にはとても感謝しています。

FantaSeaの世界

タイの海で撮影した1枚。まるで、FantaSea Worldの入口の番人さんのよう。水中で出会ったときは、爆笑しながらもこの瞬間を逃さないように、一生懸命撮影しました。

そうやって、ちょっとずつ自分が撮りたい水中写真の方向性が見えてきて、仕事のオファーで指名してもらうことも増えてきました。ただ、「自分の中でどんな水中写真が撮りたいですか?」と、聞かれたときに、ちゃんと答えられなかった時がありました。そんな気持ちなので、水中写真に対しての思いが薄れてしまい、徐々に陸の撮影が増えていきました。

この先、自分が写真家として成長するにあたって、どうすればいいのか? そんなことを考えた時に、「一度初心に戻ろう」という思いに行き当たりました。

「自分が本当に撮りたい、伝えたい水中写真とはなんだろう?」

なんだかんだ半年くらいずっと悩んでいました。そして思いついたのは、自分が写真を撮るときの姿勢、「写真で人を幸せにする」ということでした。僕が水中写真を撮っているときは、とてもハッピーな気分です。その気持ちを、カメラを通して皆と共有できたら最高だと思いました。そしてその世界は、ファンタジック。そこから作品のテーマとタイトルになった「ファンタシー」が生まれました。

それからは、自分の頭の中にあるハッピーなイメージを追い求め、日本や海外の海を潜り歩き始めました。自分の意識が変わると、見える景色もガラッと変わって、前よりさらに水中写真が楽しくなりました。そしてその色のイメージは、僕が4年間自分の目で見てきた慶良間諸島の優しい海の色がベースになっています。

FantaSeaの世界

「ちゅっ♡」。そんな音が聞こえてきそうな1枚。こんな瞬間に出会えちゃうから、ダイビングは飽きないし、やめられません。

ダイビングと出会って、夢だった沖縄でのガイド生活、そして水中写真家としての今。ダイビングを始めて、僕の人生は大きく変わりました。これからも変わらず、自分の写真で人を幸せにできるよう楽しく生きて行こうと思っています。ぜひ、皆さんもダイビングで、人生を楽しく豊かにお過ごしください。

むらいさち Profile


うみカメラマン。沖縄でのダイビングインストラクターを経て写真の世界へ。現在はフリーランスで、水中に限らず地球のあらゆる場所で「しあわせのとき」をテーマに撮影を続けている。2016 年7月7 日〜 24 日まで《伊藤忠青山アートスクエア》にて、水中写真展「FantaSea」を開催し、今までにない、ファンタジックな水中の世界を展示。著書に、写真集「きせきのしま」(小学館)、「LinoLino」「ALOHEART」(LifeDesignBooks) がある。
⇒オフィシャルサイト

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