「#ダイビングって楽しい」ハッシュタグキャンペーン実施中! 「PADIスペシャルティ・キャンペーン」開催中!
全国のPADIショップリスト

磯は生き物のパラダイス

第7回 あ、動いてる!磯の不思議生物を見つけよう!

磯に行けばいつも見かけるのに、ほとんど無視されているような生き物。
あなたは気付いていますか?
あ、これはこんなに動くのか!!なんて新たな発見があること請け合いです。 。

潮が満ちてきたとき山が動く 1. 潮が満ちてきたとき山が動く
磯遊びで、手足を傷つける危険物として意識されることはあっても、生き物としてまず見られていないものにフジツボがあります。
磯遊びのころ(干潮時)にはピクリとも動かず、硬い殻を持っていてまるで化石みたいですから、まあ無理もありません。
しかし、もちろんこれも生き物で、分類学的には節足動物、つまりエビやカニに近い仲間だというから驚きです。
このフジツボも動く瞬間があるのです。それは潮が満ちてきて、ザパーンと波をかぶるころ。 噴火口のような頂上が開いて、中から蔓脚(まんきゃく)と呼ばれる黒っぽい櫛状になった脚が出てきます。 これでプランクトンを捕まえる様子が観察できます。

綱渡りするイソギンチャク 2. 綱渡りするイソギンチャク
イソギンチャクといえば、岩盤や砂中の石に固着していて、動くイメージはあまりありません。
ところが潮だまりでは、移動中(?)のイソギンチャクを見つけてビックリすることがあります。
その代表は、ミナミウメボシイソギンチャク。不安定な海藻の表面やカイメンの上などを、まるで綱渡りをするように移動したりしています。
なぜ、そんなに動き回るのか、不思議ですね。
もともと足盤の筋肉が発達する種類ではないので、しっかりくっついて見えるときも、爪をやさしく使えば用意にはがすことができます。

磯のワラジは夜歩く 3. 磯のワラジは夜歩く
磯遊びをするときに、岩のくぼみなどに必ず見られるのがヒザラガイ。
でも、これが動いているのを見たことがある人はほとんどいないのではないでしょうか。
彼らが動くのは、ほとんどの場合夜です。夜の干潮時に磯に行ってみると、くぼみから這い出て岩の表面にある有機物などを舐めているのが見られます。
同じヒザラガイの仲間でも、転石の裏などにいるウスヒザラガイは、こちらがびっくりするほどのスピードで這い回ります。
同じ仲間でもずいぶんと違うものですね。

マツバガイのフラダンス 4. マツバガイのフラダンス
マツバガイは、磯で見られる皿型の貝で、表面に朱色の放射模様があるのが特徴です。
これも動く姿はなかなか見られませんが、おもしろい実験をすることができます。
海水を入れた水槽にこの貝を沈め、落ち着いてから貝殻の上にマツバガイを食害するイボニシなどを置きます。
すると、白い外套膜(がいとうまく)を殻の上のほうまで伸ばしてイボニシを滑らそうとしたり、殻を高く持ち上げたかと思うと腰を振るようにクルクルと回転してイボニシを振り落とそうとします。
その激しい動きは、日ごろのマツバガイからは想像もできません。

カムフラージュの名人、ここにあり 5. カムフラージュの名人、ここにあり
磯を歩き回ると、魚やエビやカニは素早く逃げ回るものの、イソクズガニは人間にまったく動じることなく(?)、じっとしています。
というのも、彼らは甲羅の表面にカギ状の突起をたくさん持っており、周囲の海藻をちぎってはそれに引っ掛けているからです。
海藻の中にいるときは、そのカムフラージュは完璧で、よほど慣れている人でないと見つけることができません。
それだけに彼らはカムフラージュがなくなることを相当恐れていて(たぶん)、背中の海藻を全部取り外してやると、大慌て(といってもスローモーションみたいですが)で海藻を背中に付け直す様子が見られます。

ハゲを隠す?ウニ 6. ハゲを隠す?ウニ
干潮時に磯を歩いていると、狭いくぼみにムラサキウニが入り込んでいることがあります。
トゲに注意しながらそれをそっと取り出してみてください。
トゲがくぼみに合わせて寝た形になっているため、髪の毛の分けめのようにハゲた部分ができているかもしれません。
でも、それを何もない海中に放してやると、あっという間にトゲを動かしてハゲを隠してしまいます。
あの硬そうなトゲを柔軟に動かす様子に、ちょっと意外な感じを受けるでしょう。

潮だまり芸術鑑賞のススメ 7. 潮だまり芸術鑑賞のススメ
サンゴの仲間が動物であることは、ダイバーの皆さんならもう常識でしょう。
でも、潮だまりには、一見動物に見えない動物が他にもたくさん住んでいます。
しかも、その形は芸術的。でも微小なものも少なくないため、つい見落としてしまいがちです。
例えばベニアミコケムシ。
高さは2cmくらいしかありませんが、まるで折りたたまれた赤いレースのような網状の骨格を持っています。
また、キノコボヤは名前の通り、キノコのような形をしています。
こんな潮だまりの不思議な芸術作品を探してみるのもおもしろいですよ。


三宅直人 三宅 直人
1954年岡山県生まれ。アクアリウム雑誌の編集者を経てフリーに。
『BE-PAL』誌に「図鑑の庭」、『アクアライフ』誌に「アクアリウム歴史読本」などを執筆。
『緑・花試験集中講義』などの著書がある。

友永たろ 友永 たろ
イラストレーター。主に キャラクター製作、児童書イラストを描く。
魚や水生生物が大好きで、独特のタッチで描かれる魚たちのイラストはいろいろなところで目にかかることも多い。
最近ではFlashでムービー作成にはまっている。
ホームページ「ぼくのすいぞくかん(http://boku-sui.net)でイラスト&Flashムービー公開中。


back

clear

Facebookページ Twitter Google+ページ Youtube