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「第5回/サバイバル・スキル3〜自分の限界/レベルを知る〜」

<ある事故例>
あるダイバーが、透明度が悪い水域でのダイビング中、グループから離れてしまった。グループのリーダー(多くの場合インストラクター)がそれに気づき、はぐれたダイバーを探すが、他のダイバーの安全も確保しなくてはならないため、他のダイバーと一緒に水面に上がる。浮上中、このリーダーは「セオリー通り水面にいてほしい」と願うが、水面にはそのダイバーは見当たらなかった。そして捜索の結果・・・・

このようなケースは毎年のように耳に入ってきます。もちろんショップのインストラクターが引率していたのであれば、インストラクターの責任は問われるでしょう。ただ、たとえ透明度が悪い環境ではぐれても、自分をコントロールしながら浮上するだけで、事故にはなりません。これはビギナーであっても認定されたダイバーであれば誰もが知っており、できることです。では、なぜできなかったのでしょうか?

phダイビング事故の多くは、そのダイバーのトレーニング/経験を超えた状況になった際に発生しています。では上記の場合は、このダイバーの「スキル」の限界を超えていたのでしょうか? 透明度が悪いだけでこのダイバーは浮上できなかったのでしょうか? このケースは「スキル」の問題ではなく、その時の「メンタル」が問題であったため(パニックになったため)、単純に水面に上がればよい、という行動に至らなかったのかもしれません。

<自分は何ができるのか、何ができないのか>
ダイビングのトレーニングにおいて「マスタリー」という言葉が使われます。これは単にマニュアルに書いてあるスキルを「やった」のではなく、「自信を持ってできるまでマスターした」ことをいいます。ビギナー・ダイバーのトレーニングでもインストラクターは自分の生徒に対し、すべてのスキルを「マスター」したと確認するまで認定してはいけません。生徒も自信を持ってマスターしたという実感がなければ、今の自分のレベルを知ることができません。自分の本当のレベルを知らなければ自分の限界を知ることもできません。故に自分の限界を超えてしまっていることに気づかず、急激なストレスの上昇によるパニックに陥りやすくなってしまいます。

<トラブルをシミュレーションする、解決をイメージする、練習する>
テクニカル・ダイビングでは、多くのトレーニングで起こりうるトラブルの対応を練習するということは以前にも述べました。その過程で、自分がトラブルに対応し、解決する場面をイメージすることが非常に大切です。なるべく具体的にイメージし、イメージ通りにできるようになるまで練習します。そうすることで確実に「マスター」することができるでしょう。

ちなみに、ケーブ・ダイビングや大深度へのダイビングの前には「ビジュアルゼーション」を行なう時間を必ずとります。エントリーしてからエキジットするまで(そのダイビングの成功後、チームメイトとハイタッチするまで!)をイメージし、もし明確にイメージできなければダイビング自体を中止するベテランのテクニカル・ダイバーもいるくらい、ポジティブにイメージすることが大切だと言われています。

<限界を伸ばす>
あるレベル(例えばテック40)にエントリーしたら、インストラクターの指導のもと、スキルをマスターするまで練習します。マスターしたら楽しみながら経験を積み、次のステップ(テック45、50)にエントリーして、スキルをマスターするまで練習します。これが自分の限界を伸ばす最も確実な方法でしょう。ただし、確実にマスターしたと実感するまでは先に進んではいけません。焦らず、できれば楽しみながら経験を増やし、トラブルに遭遇しても落ち着いて対応する「癖」をつけたいものです。

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