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〜第1回 水中撮影に適したカメラ設定〜
ph01 今月のお手本
◆カメラ:OLYMPUS μTOUGH-8000
◆撮影モード:水中マクロ
◆絞り値:F5.1
◆シャッター速度:1/200
◆ISO:250
◆フラッシュ:ON
◆露出補正:-1.0EV
◆ホワイトバランス:5300K
◆撮影地:モルディブ
◆防水プロテクター:PT-045
沈船のブリッジの傍に潜んでいた人気者。ピントを正確に合わせるために何度も半押し&フレーミングを繰り返し被写体の目にフォーカスを合わせた。サンゴが前ボケを作るように構図&アプローチを工夫。ベストなカットを得るために何枚も撮影する。水中マクロモードは、中央1点で正確にピントを合わせられるように設定されている。

水中は特殊な環境 → 水中専用のモードを使う

オープンウォーターコースで習ったように、水中は特殊な環境だ。水深わずか50cm潜っただけで赤系の色がなくなり始める。水深10mではほとんどの赤系の光がそこにはなく、被写体の色は青が被った味気ないカラーになってしまう。最近は水中で撮影することが特別珍しいことではないが、このあたりを理解していないダイバーはまだまだ多いようだ。

多くの光学機メーカーでも水中撮影が可能になるように防水ハウジングを用意しているが、カメラをハウジングに入れただけで、陸上用の撮影モードでそのまま水中を撮ると、いろいろなトラブルが発生する。カラーバランスが不自然になったり、ピントが合わせたいものになかなか合わないなど、「思うように撮影ができない」と感じている方も少なくない。

このような背景から、水中で撮影ができるように防水ハウジングが用意されているカメラには、たいてい水中向けの撮影モードが搭載されているのでこれを使わない手はない。水中に入ってからこのモードを探したり設定するのは難しくなるので、ダイビングの前にあらかじめ確認して設定しておくことが賢明だ。

撮影モードによる違い
ph02   ph03
◆カメラ:OLYMPUS E-5
撮影モード:P(プログラムオート)
◆絞り値:F5.0
◆シャッター速度:1/160
◆ISO:200
◆フラッシュ:AUTO
◆露出補正:±0.0EV
◆ホワイトバランス:AUTO
◆撮影地:モルディブ
◆カメラ:OLYMPUS E-5
撮影モード:水中ワイド1
◆絞り値:F8.0
◆シャッター速度:1/250
◆ISO:200
◆フラッシュ:ON
◆露出補正:-1.0EV
◆ホワイトバランス:水中WB
◆撮影地:モルディブ

水中に適したモードとは?

水中では、赤系の光から吸収されてしまうので、被写体の色彩が乏しくなる。そこで、内蔵フラッシュを作動させ、カラーバランスの整ったフラッシュ光を被写体にしっかり当てて被写体の色彩を豊かにする方法と、カメラのホワイトバランス機能を生かして足りない赤の情報を増幅させたり、赤系のカラーフィルターを装着させる方法がある。

カメラのホワイトバランス機能を使う場合には、カメラ自体に作動範囲がかなり広いワンタッチホワイトバランス機能が搭載されている高級機種で行なう必要があるが、手っとり早いのが内蔵フラッシュを作動させてフラッシュ光が十分に届く距離で撮影する方法だ。水中ではフラッシュ光の進み方も陸上と異なり、陸上で10mの距離で有効なフラッシュも水中で使うと1mくらいしか飛ばないというのも水中の特性のひとつに挙げられる。

また、オートフォーカスの使い方では、ワイド的な撮影の場合とマクロ的な撮影の場合とではそれぞれに合った方式があることも理解してほしい。マクロ撮影では、被写体のある一部分に正確にピントを合わせたいので画面中央部1点でピントを合わせる方式を使うが、そのままの設定でワイド撮影を行なうと、主要な被写体を拾わずに奥にあるものや背景にピントを合わせてしまうトラブルが発生しやすくなる。 そのため画面全体のAFポイントをすべて動かし、その中でもコントラストのはっきりしているもので手前にあるものにピントを合わせる方式を使いたい。水中マクロモード、水中ワイドモードと数種類の水中専用モードが用意されているのは、こういった理由があるからだ。

失敗フォトクリニック
洞窟の中で水中ワイドモードで撮影しました。ゴミばかり写っていて、洞窟の中の雰囲気が全く表現できない写真になってしまいました。洞窟に差し込む光がとてもきれいで感動していましたが、なんとか雰囲気のある写真が撮りたいです。
◆カメラ:OLYMPUS μ780SW
◆撮影モード:水中ワイド1
◆絞り値:F3.3
◆シャッター速度:1/60
◆ISO:160
◆フラッシュ:ON
◆露出補正:±0.0EV
◆ホワイトバランス:5300K
◆撮影地:沖縄
ph04

処方

洞窟の中は、前に入った方たちが巻き上げた砂や泥が浮遊しています。そこで水中ワイドモードで撮影すると内蔵フラッシュの光が浮遊物に反射してノイズがひどくなります。洞窟の中で撮影する場合は、内蔵フラッシュをOFFにするとゴミが写りにくくなります。外部フラッシュを使っている方も外部フラッシュをOFFにするのではなく、内蔵フラッシュ自体をOFFにしないとハウジングから漏れる光でノイズが出てしまう場合があります。


清水淳

清水 淳 プロフィ−ル

しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。「水中から見上げた空」をメインテーマに半水面や海辺の風景撮影を撮り続けている。ダイビング専門誌やカメラ関係誌などで執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室《マリーンプロダクト》を主宰。著書に「誰にでも撮れる水中写真」「デジタルカメラで簡単水中写真」がある。社団法人日本写真家協会会員

◆清水淳 オフィシャルウェブサイト  http://www.marine-p.com/shimizu/

ダイビング・水中写真応援サイト フォトパス マリン
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