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クローズアップレンズを使う被写体
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今月のお手本

◆カメラ:OLYMPUS TG-820
◆プロテクター:PT-052
◆撮影モード:水中マクロ
◆絞り値:F5.9
◆シャッター速度:1/125
◆露出補正:-0.7EV
◆ISO:AUTO(200)
◆フラッシュ:ON
◆WB:水中
◆撮影地:沖縄/慶良間

以前、コンパクトデジカメを使ったマクロ撮影について解説したが、大枠を捉えた話で終始したので、今回はコンパクトカメラを使ったマクロ撮影、さらにその中でクローズアップレンズを使う被写体の撮り方について紹介したい。(前回は「クローズアップレンズを使わない被写体の撮り方」

コンパクトデジタルカメラを使ってマクロ撮影を行なう場合は、使用するカメラの撮影レンジによって、どのくらいの距離まで被写体に近づけるか?を正確に理解することが大切、と前回の講座で解説したが、コンパクトデジタルカメラにクローズアップレンズを装着した場合においても、撮影距離感覚は重要なポイントだ。

今回モチーフにした標準的なコンパクトカメラOLYMPUS TG-820は、撮影モードを水中マクロモードにセットした場合、自動的にズーム位置は望遠側最大にセットされる。この場合の最短撮影距離は陸上値で50cm/水中で65cmと被写体にガッチリ寄れる設定ではないので、微少な被写体の撮影には最短撮影距離を縮めて撮影ができるようにクローズアップレンズの併用が必要となるわけだ。

しかし、クローズアップレンズを装着すると、被写体まで目一杯近づいたポイントでのみピントが合うので、微少な被写体の撮影が終わり通常の撮影に戻る場合はレンズを外す必要があることを忘れないでほしい。どのくらいまで寄れるのか、どのくらいまで大きく写るのかについては、使用するクローズアップレンズの種類とカメラのマスターレンズによって異なる。

●必要機材

ph2使用するカメラは標準的なコンパクトデジタルカメラとその防水ハウジング+水中用クローズアップレンズ。

レンズ径と防水ハウジングのリング径が異なる場合はアダプターを使用する。お手本の撮影で使用したTG-820を収納するハウジングのリング径は52mm。たいていの水中クローズアップレンズの径は67mmなので、52mm→67mmのアダプターが必要となった。

水中専用のホワイトバランスを搭載したカメラなら、水中外部フラッシュ等の併用なしでも、クローズアップレンズを併用した撮影は可能。コテコテのアクセサリーは必要ない、新しいタイプの水中撮影システムだ。

●撮影の仕方

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左手のホールドなし

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左手のホールドあり

クローズアップレンズを使用した場合は、通常撮影時よりピント合わせが難しくなる。泳ぎながらの撮影やホバーリングした状態での撮影では「ピント合わせはできない」と理解したほうが良い。左手で水底や岩などにつかまって撮影するのではなく、左手を岩の上に置き、その左手でカメラを下側からホールドするテクニックを身につける。息を吐き気味にして安定性を高めると良い。

被写体までどのくらいの距離で撮影できるかを、あらかじめ陸上で確認しておく練習は欠かせない。クローズアップの種類やカメラのマスターレンズによって撮影距離は異なる。

ピンボケ写真ができ上がりやすいので、1被写体に対して10カット以上は撮りたい。一度撮影したら、リプレイ&拡大して精細にピントを検証するのもコツの一つだ。

カメラの設定は、
●撮影モード:水中専用のマクロ系のモードを使用する。水中マクロモードが望ましいが、搭載していないカメラはP(プログラムオート)にセット。
●最大倍率を稼ぎたいので、ズームは望遠側最大にセットする。
●ホワイトバランス:水中専用の水中ホワイトバランスを使用する。フラッシュ光が少なくても発色が良くなるので、マリンスノーが出にくくなる。搭載していない場合は5300K(プリセット晴天)。
●フラッシュ:フラッシュは強制的にON。

●レンズの種類

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6倍レンズで撮影

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2倍レンズで撮影

ph通称「面積比6倍レンズ(MPCU-02)」と「2倍レンズ(PTMC-01)」が水中用で用意されている。6倍レンズはF=100mm、2倍レンズはF=165mmと表示されている。

6倍レンズは2倍レンズより被写体により近づいて撮影ができるので、その分だけ大きく写すことが可能。しかし、その反面、ピントの合う範囲がものすごく狭い。2倍のレンズはピントの合う幅に余裕がある。それぞれに被写体に近づける距離が異なるので、どちらのレンズも必要だ。

TG820の場合…
水中でズーム望遠側最大時の最短撮影距離の目安
●レンズなし:65cm前後
●2倍クローズアップレンズ:20〜30cm前後
●6倍レンズ:15cm前後

2倍レンズおすすめ被写体

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6倍レンズの場合、ちょっとしたカメラの動きでレンズ先端が被写体に極接近して、被写体を逃がしてしまう場合がある。 近づかなければ大きく写せないが、微妙に距離をあけなければ逃がしてしまいそうな被写体には、2倍のクローズアップレンズを用いると良い。イバラカンザシやガラスハゼの仲間などがその例だ。被写体へのアプローチに慣れてくれば、臆病なハゼの撮影にも使える。といったわけで、超高倍率の6倍レンズだけではなく、倍率の低い2倍のレンズも必要になってくる。

6倍レンズおすすめ被写体

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6倍レンズは、何が何でも倍率を稼がなければならないといった被写体に使用する。近づくことで逃げられてしまう被写体に向かないので、その点は理解していただきたい。ピントの合う範囲はごく薄になるので、左手の使い方は必ずマスターする必要がある。左手の手首は岩の上に置き、左手でカメラをホールドする。岩の上に手首をつけないデリケートな環境であれば、左手の指をセーフゾーンに置き、左手の甲の上にカメラを乗せて三脚にセットしたような状態を作る。この状態からカメラを前後させ、ピントを探り撮影する。片手撮影は絶対に避けなければならない。
失敗フォトクリニック
最近、年のせいか?細かいピントが全く見えなくなってきました。水中ではバッチリ目にピントを合わせたつもりでも、微妙に狂っています。何かいい方法はありませんか?
◆カメラ:OLYMPUS TG-820
◆撮影モード:水中マクロ
◆絞り値:F5.9
◆シャッター速度:1/125
◆ISO:1600
◆フラッシュ:ON
◆露出補正:-0.3EV
◆WB:水中

 

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処方

私も、今その悩みがあります。ハウジングに取り付けられる拡大鏡が便利です。多少のボリュームアップになってしまいますが、カメラに目を近づけて画像を確認できるので、ピント合わせが楽に行なえます。


清水淳

清水 淳 プロフィ−ル

しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。「水中から見上げた空」をメインテーマに半水面や海辺の風景撮影を撮り続けている。ダイビング専門誌やカメラ関係誌などで執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室《マリーンプロダクト》を主宰。著書に「誰にでも撮れる水中写真」「デジタルカメラで簡単水中写真」がある。社団法人日本写真家協会会員

◆清水淳 オフィシャルウェブサイト  http://www.marine-p.com/shimizu/

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