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第36回 各地のダイブサイトで撮りたい この一枚
インドネシア・レンベ/エビ・カニ編
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今月のお手本

◆カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-3
◆ハウジング:PT-056
◆撮影モード:顕微鏡(スーパーマクロ)モード
◆絞り値:F14.0
◆シャッター速度:1/100
◆露出補正:±0.0EV
◆ISO:AUTO(800)
◆フラッシュ:ON/内蔵フラッシュ
◆WB:水中WB
◆水深:-6m

2014年5月から、各地のダイブサイトで撮りたい水中写真をピックアップして、その撮影手法について解説&紹介していく企画がスタートした。一年を通していろいろなダイブサイトへ撮影に行くが、それぞれのポイントで様々な水中撮影の楽しさに出会う。その時々に感じた気持ちを作品にしながら、いかに簡単に楽しく撮影するにはどうしたら良いか?といった観点で話を進めていきたい。

ph前回は、インドネシア・レンベで出会うコテコテのマクロの被写体/お魚編について紹介したが、今回はレンベでのエビ・カニ編を紹介する。インドネシアにはいろいろなダイブサイトがある。ギンガメアジのトルネードにビーチエントリーで出会えるポイントもあれば、マンボウ遭遇率が高いポイント、今回のレンベのようにマクロ系の被写体が豊富なダイブサイトと懐が広い。

今回の被写体は「ピンクスクワットロブスター」。一見、カニっぽいがロブスターと呼ばれている被写体なのだが、スリバチカイメンの狭い隙間に潜んでいて、とにかく撮りづらい! ガイドさんは細い指示棒で示してくれるので目視確認はできる。しかし、ファインダーで捉えてもフラッシュ光が上手くまわらない。いろいろと試すがなかなか上手くいかないのだ。2灯システムで持っていくミラーレスの一眼システムであれこれ試行錯誤していたら、BCのポケットに防水コンパクトを忍ばせているのを思い出した。狭い場所ならこれが一番かもしれない。

カメラの設定

使用する撮影モードは「顕微鏡モード」。 前モデルのTG-2までは「スーパーマクロモード」と呼ばれていたものだ。小さい被写体を近づくことで大きく写すにはこのモードを使う。
ホワイトバランスは「水中WB」、フラッシュは「強制発光」にセット。頻繁にこのモードを使う場合は、このセッティングをカメラに記憶させる「カスタム」機能を使う。
このモードにセットすれば、難しいチューニングは不必要。被写体にできる限り近づき、拡大して大きく写すことが可能だ。ワンタッチで水中でマクロ撮影に最適な状態にセットされる。クローズアップレンズは不要になる。
内蔵フラッシュ光でも十分撮影ができるので、外部フラッシュは必要ない。
ズームで拡大する大きさを調整する。

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撮影モード


フラッシュ光を上手に当てる

モニター上で被写体を確認できていても、撮影時にフラッシュ光が被写体に上手く当たらないと、被写体は明るく写らない。一眼タイプ、大型のコンパクトカメラ等で、外部フラッシュを使用して撮影していると、ものすごく狭い隙間にいる被写体の撮影で起こりがちなトラブルだ。
レンズとフラッシュが隣接していて、せまい隙間に撮影システムごと入ってしまうタイプが使いやすい。コテコテの大型マクロ撮影システムより、防水コンデジ単体の方が優れている典型的なシーンだ。

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フラッシュ光が上手く当たらない

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フラッシュ光が上手くまわった

●撮影方法1

ミラーレス一眼&外部フラッシュ

レンズポートしか入らないような狭い空間であれば、レンズとフラッシュが離れているこのシステムでは被写体にフラッシュ光を上手く当てられない。

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●撮影方法2

ミラーレス一眼&内蔵フラッシュ

外部フラッシュに比べフラッシュの発光部とレンズの位置が近い。内蔵フラッシュ光を拡散させるデュフューザーが隙間に入れば、被写体にフラッシュ光を当てることは可能になる。

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●撮影方法3

コンパクトカメラ&内蔵フラッシュ

レンズとフラッシュ発光部が隣接しているこのタイプは、かなり狭いところに潜んでいる被写体でも撮影が可能。

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●撮影方法4

ミラーレス一眼&外部フラッシュ/フリーハンド

ハウジングの上部に固定されている外部フラッシュを外し、被写体に上手く当てられる光路を探り、当て込む手法。どうしても、上手くいかない場合はこのような手段もある。

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●撮影方法5

自然光撮影

フラッシュ光も入らない。手で持っても駄目! 水中ライトも入らない!といったケースなら、高感度自然光撮影という手もある。明るい濃いめのピンクのボディにはならないが、水中ホワイトバランスで色合いを整え、柔らかく仕上げる手法だ。

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被写体の大きさを調整

上手くフラッシュ光が回るようになったら、今度は被写体の大きさを調整する。
モニター上で被写体を捉える段階でデジタルテレコンをONにすると、倍率が高くなり、被写体を探すのに苦労する場合が多々ある。特にスーパーマクロモードのように元々高倍率の撮影モードでは、確実に撮れるのを確認してから、徐々に倍率を上げていく。

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デジタルテレコンOFF

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デジタルテレコンON

失敗フォトクリニック
レンベで小さなエビ・カニにいろいろ出会えました。比較的動かないこの被写体は、ピントもバッチリ合って上手く撮れたのですが、何か物足りない写真に。。。マクロ撮影でピント、露出が上手くコントロールできるようになったら、次はどのようなことに気をつければ良いのでしょうか?
◆カメラ:OLYMPUS E-PL7
◆レンズ:MZD60mmMC
◆ハウジング:PT-EP12
◆撮影モード:水中マクロ
◆絞り値:F8.0
◆シャッター速度:1/125
◆露出補正:-0.7EV
◆ISO:200
◆フラッシュ:ON
◆WB:水中
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処方

マクロ撮影というと、「とにかく拡大して大きく写す! ピントだけは外すな!」といった声が聞こえてきそうです。それが悪いという訳ではありませんが、マクロ撮影もワイド撮影同様、背景があって、その色相、明るさ、ボケ味を考えて撮影すると一層楽しさが増します。
下の写真は、珍しくないカクレエビとイソギンチャク。背景を工夫した撮影手法で異なる趣に仕上げてみました。イソギンチャクの美しさも考えてジックリ狙った記憶がよみがえってきます。絞りやシャッター速度などをいろいろ変更させるのではなく、水中マクロモードのままフラッシュをON/OFFさせているだけ。空間にいる被写体をいかに表現するか? これが決め手です。

◆カメラ:E-PL7
◆ハウジング:PT-EP12
◆撮影モード:水中マクロ

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清水淳

清水 淳 プロフィ−ル

しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。「水中から見上げた空」をメインテーマに半水面や海辺の風景撮影を撮り続けている。ダイビング専門誌やカメラ関係誌などで執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室《マリーンプロダクト》を主宰。著書に「誰にでも撮れる水中写真」「デジタルカメラで簡単水中写真」がある。社団法人日本写真家協会会員

◆清水淳 オフィシャルウェブサイト  http://www.marine-p.com/shimizu/

ダイビング・水中写真応援サイト フォトパス マリン
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