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ウエットスーツ選び

ダイビングを楽しむうえで欠かせないのが「ウエットスーツ」。
どんなスーツであれば、より快適にダイビングを楽しむことができるのか。
ウエットスーツ選びのポイントを詳しく紹介します。
これを読んで皆さんも、自分にぴったりのウエットスーツを選んでくださいね。

協力/株式会社モビーディック

−第1回− ウエットスーツの素材について知ろう(前編)

皆さんはウエットスーツ、どのように選んでいますか? もしかすると、これまであまり考えずに、勧められたものや与えられたものをなんとなく着ていたという人もいるかも知れません。でも、自分の体に合わないスーツは、寒さや締め付けなどのストレスの元。本当に自分にぴったりのウエットスーツを着ると、その快適さに驚くはずです。

では、どうすれば自分にぴったりのウエットスーツを選ぶことができるのか。それには大きく3つのポイントがあります。まずは「スーツの素材」、次に「サイズ(フィット感)」、最後に「デザイン」です。今回は「スーツの素材」について詳しく紹介します。

自分のダイビングの好みやスタイルに合わせて
スーツの厚さや素材をチョイス

phウエットスーツ選びでまず考慮したいのが、スーツの厚さや素材に関して。例えば、厚さが3mmのスーツと5mmのスーツを比べると、全然潜れる期間が違います。とはいえ、潜れる期間が長いから5mmがいいかというと、暑すぎてしまって逆に不快ということもあります。今後、自分がどんな海をメインに潜るかをイメージし、その海の水温に合わせて選ぶといいでしょう。

厚さだけでなく、素材もポイント。ダイビングショップで備品として用意されているレンタルのウエットスーツは、大きく分けて2つ種類があります。ひとつは、やはり備品としてなるべく長持ちさせたいので、耐久性のいいもの。丈夫さを優先するので、素材としては硬いものになりがちで、着心地はあまり良くありません。ただ、硬い素材には耐久面だけでなく、深場に行ったときにつぶれにくく、しっかり断熱性を維持できるというメリットもあります。一方で、非常に伸びやすく、柔らかいタイプをレンタルに用意しているショップもあります。スーツの傷みは早いのですが、着心地が非常にいいことと、伸びるので多少サイズが合わなくてもカバーでき、ショップとしては用意するサイズのバリエーションを少なくできるといったメリットがあります。後者の場合は、深場に潜ると生地がつぶれやすいので、断熱性が維持しにくいというデメリットもあります。

硬い素材は、耐久性・保温性に優れるけれども着心地が良くない。柔らかい素材は、着心地はいいものの耐久性・保温性が低い。一長一短ですが、自分のウエットスーツ(マイスーツ)を作る場合は、レンタルスーツほどの使用頻度を考えなくていいし、サイズの適用幅を考える必要もありません。深場に行っても断熱性が保たれ、なおかつ着心地もいい、最適なものを選べるという選択肢が、マイスーツにはあります。

では、どんな素材を選べばいいのか。一口に素材といっても、ウエットスーツは「ゴム」、「表面の生地」、「裏面の生地」の組み合わせによって、耐久性や保温性、柔軟性などが変わってきます。それぞれについて詳しくみてみましょう。

ph【素材選びのポイント1】
ゴムの素材

ウエットスーツに使われているのは、クロロプレーンラバー(CR)のスポンジ。スーツの基本構造は、このCRスポンジを上と下から生地がサンドイッチしているイメージです。スキンタイプと呼ばれる、片面がゴムのものもありますが、ほとんどのものは両面に生地がついています。「スポンジ」と呼ぶのは、このゴムの中に微細な気泡がたくさん入っているから。通常の食器洗い用などのスポンジは、気泡同士がつながっている「連続気泡」というタイプで、これだと気泡を通って水が貫通するのですが、ダイビング用のCRスポンジは「独立気泡」というタイプで、気泡同士がつながっておらず、水が完全に通らないようになっています。

phサーフィン用とダイビング用のスーツで異なるのは、このCRスポンジ内の気泡の量と大きさが違うということ。気泡の量と大きさを変えることにより、スポンジになったときの柔らかさ、伸びやすさなどが変わってきます。サーフィンは水圧がかかる環境で使わないので、とにかく軽くて柔らかいものが「いい素材」。一方でダイビングは、それをそのまま使ってしまうと、数本潜っただけでペシャンコに潰れてしまって戻らなくなります。皆さんもご存じのとおり、ダイビングでは深場に行けば行くほど寒くなります。ゴムの中の気泡こそが、ダイバーの体を保温する断熱効果そのもの。いかにその気泡を多く水中で保てるか、しかも深場にいって水圧がかかる環境で保てるかが「いい素材」かどうかを左右します。

ダイビング用でもCRスポンジは何種類かあります。ダイバーによって、ダイビングに行く頻度、到達しようとしている最大深度は異なるはず。それに合わせてゴムの素材も分かれていて、オープンウォーターダイバーだから最大水深18mで、行けても月に1回くらいという人は、ダイビング用CRスポンジの中でも比較的柔らかいものが選べます。着心地がいいし、軽いのがメリット。無駄に硬くて重いものを選ぶ必要はありません。たとえばインストラクターのように、毎日のように潜る、なおかつ深場に行くこともあるという人は、多少日々の着心地というのは犠牲にしたとしても、しっかりと深場で保温ができる、なおかつ丈夫であるということを優先し、硬い素材を選ぶといいでしょう。

ゴムの断熱性を長持ちさせるためには

CRスポンジは生ものなので、経時変化は避けられないものがあります。たとえ1回も使っていないスーツでも、5年経ってしまうと、やはり初期の頃のパフォーマンスは発揮できません。食パンをイメージしてみてください。できたてのパンは非常に柔らかくてフワフワでおいしいのですが、時間が経つと共にだんだん硬くなってきます。独立気泡が入ったスポンジ状になっているCRスポンジも同じように、放置しておくとどんどん硬くなります。

中に詰まっているガスが抜け、素材が縮んでいくことで厚みが減り、硬くなるのですが、そのスピードは使うごとに増していきます。ウエットスーツを使っていれば維持できるわけではなく、何にもしなくてもじわじわと硬化していきますが、それが使えば使うほど早くなるということです。水圧によってギューッと縮み、浮上して元に戻るということを繰り返すため、当然使ったぶんだけ傷みは早くなるのです。

この劣化のスピードを少しでも遅くするには、保管方法が重要です。ゴムの劣化の原因となるのは「塩」と「直射日光」。この2つを避けて保管をするというのがコツです。日陰の涼しいところで、しっかりと塩抜きをして乾燥。それにより劣化のスピードを随分と抑えられるはずです。なお、ウエットスーツを保管する際、折りたたんでしまうと、折れ目の部分がつぶれて戻らなくなってしまいます。クローゼットにハンガーで吊るすなどして、折らない状態で保管するようにしましょう。

⇒次回はゴムの表と裏に貼る生地の素材について解説します

モビーディック

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