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  自然写真家・高砂淳二氏が世界のさまざまな海で出会った魅力たっぷりの水中シーンを、旅の体験談と共にお届けします。

〜第14回 紅海(レッドシー)〜

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豊かな森が海岸まで迫り、その森と豊潤な海がセットになって自然環境ができ上がっている日本。その密な関係は、"よい森がよい海を育む"とも言われるほどだ。そんな国から紅海にダイビングに行くと、とても意外な感じがする。

紅海のダイビングポイントを代表するエジプトのシャルムエルシェイクは、ヨーロッパ人のリゾート地としてずっと栄えてきたので、街にはビルが立ち並び、木々が整然と並んでいる。しかしそんな人工的な場所以外は、一面が荒涼とした砂漠地帯なのだ。

カサカサした陸地が目の前に広がっていた次の瞬間、ダイバーは海に飛び込んでみて驚嘆する。そこには、所狭しと咲き誇るサンゴや色鮮やかなキンギョハナダイが、"これでもか"というほどの生命の競演を繰り広げているのだ。それまで目に入っていた荒涼とした陸地の世界とのコントラストがこれほど大きなところもないに違いない。

僕が初めてシャルムエルシェイクを訪れたのは、今からもう20年以上も前のこと。紅海の海の中からの初めてのテレビ生中継を、年末の「ゆく年くる年」で流そうという企画に、雑誌の密着取材班として同行したのだった。中継レポーターは、水中カメラマンの中村征夫さん、女優の日色ともゑさん、その旦那さんの3名。

中継の時間帯は、現地の夕方。当時餌づけされていた人気の巨大ナポレオンをなんとか生で出演させようと、そろそろ寝に帰りたいナポレオンを、好物のゆで卵を見せびらかして(でもあげない)中継時間まで引きとめておこうという作戦をとった。ところが、日色さんの旦那さんは、引き延ばし作戦のことを知らずに海に入ったため、すぐにゆで卵をナポ君に立て続けに与えてしまい、満足してしまったナポ君は、中継直前に寝に帰ってしまったのだった。

オチのついた結果とはなったけれど、とりあえず初の生中継は無事成功し、みんなで祝杯をあげたのだった。

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※写真をクリックすると大きな画像が見られます

撮影こぼれ話

TVクルーのほとんどはエジプトで下痢に見舞われ、僕もロケの終わりごろに激しい下痢に見舞われてしまった。帰りのピラミッド見物に行った時のこと、僕の腹痛は最高潮に達し、ピラミッド近くの遺跡の陰で用をたすハメになってしまった。事後、紙がないことに気づき、急きょカメラのフィルターを包む薄紙を使用したのだが、それが不思議な気流にあおられ僕の体にまとわりついた。この一連を中村さんがエッセイ集で発表してくださり、僕のウンコ武勇伝は広まることとなった。


高砂淳二

高砂淳二 プロフィ−ル

たかさご じゅんじ。自然写真家。1962年、宮城県石巻市生まれ。 ダイビング専門誌の専属カメラマンを経て1989年に独立。 海の中から生き物、風景まで、地球全体をフィールドに、自然全体の繋がりや人とのかかわり合いなどをテーマに撮影活動を行っている。 著書は、月の光で現れる虹を捉えたハワイの写真集「night rainbow 〜祝福の虹」(小学館)をはじめ、「虹の星」、「free」、「BLUE」、「life」(ともに小学館)、「ハワイの50の宝物」(二見書房)、「クジラの見る夢 〜ジャックマイヨールとの海の日々〜」(七賢出版)、「南の夢の海へ」(PIE BOOKS)、「Children of the Rainbow」(小学館)など多数。 2012年6月には、世界の空の写真集「そら色の夢」(PIE INTERNATIONAL)が発売された。 「太平洋島サミット記念写真展"PACIFFIC ISLANDS"(コニカミノルタ・プラザ)」 、ザルツブルグ博物館、渋谷パルコ、阪急百貨店など、写真展多数開催。

◆高砂淳二 オフィシャルウェブサイト  http://www.junjitakasago.com
◆高砂淳二 オフィシャルブログ http://junjitakasago.com/blog/
◆高砂淳二 Facebookページ http://www.facebook.com/JunjiTakasago


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