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  自然写真家・高砂淳二氏が世界のさまざまな海で出会った魅力たっぷりの水中シーンを、旅の体験談と共にお届けします。

〜第16回 小笠原〜

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以前、この連載コラムで「ガラパゴス」を書いた時に、“あの小笠原が、「東洋のガラパゴス」と呼ばれてしまうほど”と、ガラパゴスの凄さを形容した。その言葉は逆に言えば、小笠原は、本当は「東洋のガラパゴス」などと呼ばれてはいけない、と僕が思っているということでもある。それほど小笠原は個性的な島であり、個性的な海だと僕は思っている。

“小笠原の海にはマッコウクジラがいる”。これが僕のなかでは一番ウェイトが大きい。「マグロ穴」も凄いし、間近で見られるサンドタイガーシャーク(シロワニ)も迫力満点、また港のすぐ脇に美しいサンゴが大群生していたりもする。しかし、世界広しと言えども、マッコウクジラがかなり高い確率で、ちゃんと見られて、しかも写真が撮れる海というのは、本当に少ないのだ。

小笠原には、一気にドドーンと深みに落ち込む海溝があって、そこでマッコウクジラたちは、深〜く潜って、好物のダイオウイカなどを獲って食べて暮らしているという。僕らは、水深1000mまで行ってそれを見てくることはもちろんできないけれど、その姿を想像しながら水面近くにいる彼らの姿を眺める、というのは本当にワクワクする体験だ。

昔、テレビ番組の『情熱大陸』というのに出た。設定は“マッコウクジラを追う男”。ダイビングサービスの笠井さん、ビデオカメラマンの古島さん、そして僕は、水中マイクを持って来る日も来る日も海に出かけた。

しかし、このときはどういうわけか、マッコウクジラは全然出現しなかった。みんな諦めて東京行きの船に乗ろうとしていた日の早朝、漁師からマッコウクジラを見たとの情報が入った。すぐに海に出て、ドカーンとマッコウに出合い、バーンと撮影して、感動的なシーンができ上がった。小笠原が、テレビの筋書きまで用意していてくれた(?)ようだった。

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※写真をクリックすると大きな画像が見られます

撮影こぼれ話

『情熱大陸』のロケでのこと。全然姿を現さないどころか、水中マイクに声すら入ってこない日々が続いた。それが、船が出港する朝、ドラマチックなタイミングでマッコウクジラに出合うことになった。しかも僕に向かって、彼は正面から近づいて来てくれたのだ! 

にもかかわらず、である。そんな感動的な時にも、ついついダジャレ好きな僕は、ボートに上がっての第一声でやってしまった。「まっこうから来ました!」と・・・。もちろんこの一言がカットされたのは言うまでもない。


高砂淳二

高砂淳二 プロフィ−ル

たかさご じゅんじ。自然写真家。1962年、宮城県石巻市生まれ。 ダイビング専門誌の専属カメラマンを経て1989年に独立。 海の中から生き物、風景まで、地球全体をフィールドに、自然全体の繋がりや人とのかかわり合いなどをテーマに撮影活動を行っている。 著書は、月の光で現れる虹を捉えたハワイの写真集「night rainbow 〜祝福の虹」(小学館)をはじめ、「虹の星」、「free」、「BLUE」、「life」(ともに小学館)、「ハワイの50の宝物」(二見書房)、「クジラの見る夢 〜ジャックマイヨールとの海の日々〜」(七賢出版)、「南の夢の海へ」(PIE BOOKS)、「Children of the Rainbow」(小学館)など多数。 2012年6月には、世界の空の写真集「そら色の夢」(PIE INTERNATIONAL)が発売された。 「太平洋島サミット記念写真展"PACIFFIC ISLANDS"(コニカミノルタ・プラザ)」 、ザルツブルグ博物館、渋谷パルコ、阪急百貨店など、写真展多数開催。

◆高砂淳二 オフィシャルウェブサイト  http://www.junjitakasago.com
◆高砂淳二 オフィシャルブログ http://junjitakasago.com/blog/
◆高砂淳二 Facebookページ http://www.facebook.com/JunjiTakasago


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