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  自然写真家・高砂淳二氏が世界のさまざまな海で出会った魅力たっぷりのシーンを、旅の体験談と共にお届けします。

〜第31回 銀の世界〜

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どんな色の魚が多いかと聞かれたら、僕は即座に「銀色」と答えるだろう。そう、「光りもの」の魚である。

スカシテンジクダイの大群が海底を被いつくしている様子や、小さなアジが海の中で巨大な塊を作っているシーン、あるいは無数のイワシやキビナゴが海の中で、キラキラと太陽の光を反射しながら舞うシーンに出くわしたことのある方も多いと思う。

いつも大・中型魚に追いまくられて食べられて、本当に気の毒だなあと思って見ているのだけれども、小さく、数多く生まれる彼らは、たくさん生まれることでほかの大きめの魚たちの食糧となり、生態系の底辺となって海の豊かさを保つという大切な役割をもっているのだ。

海の中の豊かさだけではない。僕ら人間にとっても、サバ、イワシ、マグロなどの銀色の魚たちは、タンパクやDHAの補給源としても欠かせないし、カツオ様などは、僕にとっては無くてはならない、おつまみの王様でもある。光りものは、海にとっても人にとっても、とても大事な存在なのである。

バラクーダやギンガメアジなど、群れとして人気を博しているのにも光りものが多い。数はもとより、人気、大事さ、栄養、そして美味しさなど、いろんな面から考えて、銀色は魚の代表的な色なのである。

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※写真をクリックすると大きな画像が見られます

撮影こぼれ話

僕の愛してやまない光りもの。これをうまく(時には美味しそうに)撮影するのがなかなか難しい。"光者"だけにストロボの光をもろ反射してしまうのだ。

ストロボをカメラから離して、かつ弱めに当てて、柔らかいものを優しくつかむように、"そっと"撮るのがコツだ。飛ばさずにきっちり質感を出せたら、もう一人前である。


高砂淳二

高砂淳二 プロフィ−ル

たかさご じゅんじ。自然写真家。1962年、宮城県石巻市生まれ。 ダイビング専門誌の専属カメラマンを経て1989年に独立。 海の中から生き物、風景まで、地球全体をフィールドに、自然全体の繋がりや人とのかかわり合いなどをテーマに撮影活動を行っている。
著書は、月の光で現れる虹を捉えたハワイの写真集「night rainbow 〜祝福の虹」(小学館)をはじめ、「虹の星」、「free」、「BLUE」、「life」(ともに小学館)、「ハワイの50の宝物」(二見書房)、「クジラの見る夢 〜ジャックマイヨールとの海の日々〜」(七賢出版)、「南の夢の海へ」(PIE BOOKS)、「Children of the Rainbow」(小学館)、「そら色の夢」、「Penguin Island」(PIE INTERNATIONAL)、エッセイ集「夜の虹の向こうへ」(小学館)など多数。2014年5月には写真集「ASTRA」(小学館)が発売。
「太平洋島サミット記念写真展"PACIFFIC ISLANDS"(コニカミノルタ・プラザ)」 、ザルツブルグ博物館、渋谷パルコ、阪急百貨店など、写真展多数開催。

◆高砂淳二 オフィシャルウェブサイト  http://www.junjitakasago.com
◆高砂淳二 オフィシャルブログ http://junjitakasago.com/blog/
◆高砂淳二 Facebookページ http://www.facebook.com/JunjiTakasago


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