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  自然写真家・高砂淳二氏が世界のさまざまな海で出会った魅力たっぷりの水中シーンをお届けします。(毎月第1金曜更新)

〜第7回 フィジー〜

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南太平洋の楽園、フィジー。ひと口にフィジーと言っても、南北に500キロも広がった海域に400ほどの島が点在する国で、当然その海は、島によっていろいろな表情を見せてくれる。

そんな中で、僕が一番印象に残っている海は「タベウニ島」の海だ。まず島の名前である"タベウニ"に反応してしまう。日本人ならほとんどが"食べウニ"を想像してしまうかと思うが、もちろん島民がウニを頬張っているわけではない。深い緑に囲まれた、ガーデンアイランドとも呼ばれる美しい島だ。

島の周りはたいてい潮流が速い。潮流が速いということは、いつも新しい水がやって来て、プランクトンをどんどん運んでくれるということ。当然、そんな海底にはソフトコーラルがところ狭しと繁茂し、ポリプ全開で乱れ咲いていることになる。

ただ、潮流が速く海底に生命が溢れていると、写真を撮る時に掴んで体を安定させる、何も生き物が付着していない岩などほとんどなくて、被写体が豊富なのに撮影するのがめっぽう大変であるという、泣き笑いをする羽目にもなるのだ。

そんな"嬉し、悔し"のダイビングは、「サンゴが死んでしまった」「魚が少なくなった」と言われる海が世界に多い中、夢のような水中時間を保障してくれる。

広いフィジーの海で次に印象に残っているのは、フィジーの玄関口であるビチレブ島で出合える巨大鮫「ブル・シャーク」だ。体長4メートルにも達する、強面で重量感のあるブル・シャークは見た目どおり凶暴らしく、撮影の時にはガイドさんが一生懸命、僕に近付かないように棒で威嚇してくれた(おかげでいい写真が撮れなかった・・・)。こんなスリリングなダイビングは、世界広しと言えどもなかなかできるものではない。

そんな、天国から地獄まで(?)見られるフィジーの海と、大らかで人懐っこいフィジアンの挨拶「ブラ〜!」に出合いに、ぜひフィジーにブラ〜ッと出かけてみてほしい。

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撮影こぼれ話

フィジアンは、"カヴァ"と呼ばれる飲み物をよく飲む。これはコショウ科の植物であるカヴァの根っこを水の中で潰してできる、泥水のように見える不思議な飲み物。アルコール分はないが神経を鎮静化してくれる作用がある。

一度、フィジーのある村の飲み会に参加したときのこと。同じ器に注いだカヴァを全員が親になって全員に回す、ということを何回も繰り返した。時間が経つにつれて全員どんどん鎮静化されていき、しまいにはみんなの目はイッちゃって、誰も何も話さない不思議な飲み会と化していった。もちろん僕の目つきも同じだったに違いない。


高砂淳二

高砂淳二 プロフィ−ル

たかさご じゅんじ。自然写真家。1962年、宮城県石巻市生まれ。 ダイビング専門誌の専属カメラマンを経て1989年に独立。 海の中から生き物、風景まで、地球全体をフィールドに、自然全体の繋がりや人とのかかわり合いなどをテーマに撮影活動を行っている。 著書は、月の光で現れる虹を捉えたハワイの写真集「night rainbow 〜祝福の虹」(小学館)をはじめ、「虹の星」、「free」、「BLUE」、「life」(ともに小学館)、「ハワイの50の宝物」(二見書房)、「クジラの見る夢 〜ジャックマイヨールとの海の日々〜」(七賢出版)、「南の夢の海へ」(PIE BOOKS)など多数。 2011年5月には、ハワイの写真集「Children of the Rainbow」(小学館)が発売された。 「太平洋島サミット記念写真展"PACIFFIC ISLANDS"(コニカミノルタ・プラザ)」 、ザルツブルグ博物館、渋谷パルコ、阪急百貨店など、写真展多数開催。

◆高砂淳二 オフィシャルウェブサイト  http://www.junjitakasago.com
◆高砂淳二 オフィシャルブログ http://junjitakasago.com/blog/
◆高砂淳二 Facebookページ http://www.facebook.com/JunjiTakasago


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