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  自然写真家・高砂淳二氏が世界のさまざまな海で出会った魅力たっぷりの水中シーンをお届けします。(毎月第1金曜更新)

〜第9回 モルディブ〜

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ヤシの木が生える、一周20分ほどの小さな島。まわりには真っ白いビーチを囲んでエメラルドグリーンの美しいリーフが広がる。。。モルディブには、そんな絵に描いたような"南の島"が1200も点在する。今や世界のリゾートの「王様」的存在だ。

赤道をまたいで南北に長く伸びるモルディブには、26の環礁が存在し、環礁の中の浅瀬はサンゴの楽園、そしてその外側は、大型の魚類が回遊する野性味あふれる外洋となっている。環礁の間やリーフの中を、強い潮流が行き来しているので、食物連鎖の底辺となるプランクトンがいたるところに運ばれ、海の中の活動が一年を通してとても盛んでもある。

以前は、リゾートのある島に滞在して、その周囲でダイビングを楽しむスタイルが一般的だったが、今はダイビングクルーズで、モルディブのベストのポイントを巡って潜りまくる、というスタイルも当たり前になった。1年を通してジンベエザメやマンタの行動がしっかりと把握されている今、少し前まで夢のまた夢だった"ジンベエザメとの遭遇"が、もはや当たり前にさえなりつつある。ここまできてしまっていいのだろうか、と僕なんか思ってしまうほどだ。

初めてモルディブに行ったのは、今から24年ほど前。真水や温水のシャワーはほとんどなかったが、島のまわりのサンゴや、パウダーのような白砂、斜めに倒れたヤシの木などを見て、「こんなところが本当にこの地球にあったのか!」とド感動したのを、今でもはっきり覚えている。

その後1998年に、世界的なエルニーニョ現象でモルディブのほとんどのサンゴが白化し、死滅してしまった。次に行ったとき、かつて見た生きていたカラフルなサンゴたちは、「えい、石になれ!」という魔法でもかけられたかのように、以前の形のままで、死んだサンゴの墓場と化してしまっていた。

あれから13年たった今、やっとサンゴは回復し、以前の美しさを取り戻しつつある。この美しいサンゴの海がいつまでも保たれることを願っている。

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撮影こぼれ話

モルディブなどのリゾートへは、カップルで行くのが普通だが、仕事ともなると、ひとりで行くこともしばしば。

カップルのテーブルに囲まれてひとり寂しく食事をしていると、突然ハッピーバースデーの歌とともにスタッフたちがケーキを持ってきて、ひとりの僕を派手にとり囲んだり、やっと部屋に戻ってみると、ダブルベッドの上に、ピンクの花びらで大きなハートを描いてくれていたり・・・。

「頼むから一人にしておいてくれ!」と星空に向かって叫びたくなることもある。


高砂淳二

高砂淳二 プロフィ−ル

たかさご じゅんじ。自然写真家。1962年、宮城県石巻市生まれ。 ダイビング専門誌の専属カメラマンを経て1989年に独立。 海の中から生き物、風景まで、地球全体をフィールドに、自然全体の繋がりや人とのかかわり合いなどをテーマに撮影活動を行っている。 著書は、月の光で現れる虹を捉えたハワイの写真集「night rainbow 〜祝福の虹」(小学館)をはじめ、「虹の星」、「free」、「BLUE」、「life」(ともに小学館)、「ハワイの50の宝物」(二見書房)、「クジラの見る夢 〜ジャックマイヨールとの海の日々〜」(七賢出版)、「南の夢の海へ」(PIE BOOKS)など多数。 2011年5月には、ハワイの写真集「Children of the Rainbow」(小学館)が発売された。 「太平洋島サミット記念写真展"PACIFFIC ISLANDS"(コニカミノルタ・プラザ)」 、ザルツブルグ博物館、渋谷パルコ、阪急百貨店など、写真展多数開催。

◆高砂淳二 オフィシャルウェブサイト  http://www.junjitakasago.com
◆高砂淳二 オフィシャルブログ http://junjitakasago.com/blog/
◆高砂淳二 Facebookページ http://www.facebook.com/JunjiTakasago


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