PADIではお客様が安全、なおかつ快適にダイビングを楽しめるよう、「クオリティ・マネージメント」により、ダイバー教育プログラムの質を維持しています。これはコース評価アンケートや手紙、報告書などで寄せられた情報から、ダイビングの安全性および質の高いダイバー・トレーニングが維持されていることを確認し、お客様に最高の満足を提供しようというもの。この積み重ねが、PADIプログラムの質の高さと信頼性、並びにPADIメンバーの信頼性を高めています。
2015年通期(1~12月)のクオリティ・マネージメントは、以下のような結果となりました。
2015年通期 クオリティ・マネージメント調査報告
・「コース評価アンケート」でスキル未実施が複数の回答者より報告されたことに基づく書面での調査…22件
・手紙や報告書などのQM情報に基づく調査…50件
調査対象となった事例
●未実施スキルや達成条件を満たしていないスキルがある状態で認定
●Cカードの発行に関するトラブル
●コースの申込みに関するトラブル
●PADIプロフェッショナルとして相応しくない態度、行動
※ターミネート、エクスペルドの多くはこの項目の違反が原因となっています。
などなど
↓
・SAA(規準承諾書)の提出…1件
SAA(規準承諾書)とは、調査対象となった規準について、当該メンバーがその規準の意味を再認識した上で、以後も規準違反しないよう注意することを承諾するものです。
・SCA(規準遵守同意書)の提出…26件
SCA(規準遵守同意書)とは、規準違反が明らかになった場合、当該メンバーが違反したことを認め、以後は規準違反をしないよう努める旨に同意したことを確認するものです。
・カウンセリング…10件
カウンセリングは、改善の内容や目的にあわせ、いくつかの方法があります。 通常は、PADIエリアオフィスに来ていただき、直接面談の上、改善点や改善方法についてカウンセリングを行ないます。改善が軽微な場合は、地域のコースディレクターにカウンセリングを依頼したり、電話でカウンセリングを行なう場合もありますが、必要とされれば、PADIスタッフが実際に水に入って、ワークショップ形式で問題点の改善を行なうこともあります。 いずれもカウンセリング終了後、署名されたSCA(規準遵守同意書)がPADIに提出された時点で、案件の終了となります。
・ターミネート(追放)…2件
・エクスペルド(永久追放)…4件
・サスペンド(資格停止)…2件
上記のような問題を避けるために、ご自身の講習を担当するインストラクターが、きちんと教える資格を持っているかどうが、事前に資格情報を確認しておくことをおすすめします。PADIプロメンバーの資格情報は、 Pro Check / PADIメンバー資格確認 で調べることができます。ぜひご利用ください。
◆コースを終えるまでに、200mの水泳、またはフィン、マスク、スノーケルを使い300mを泳ぐ
86件
◆海洋実習で「コントロールされた緊急スイミングアセント」の練習中、担当インストラクターが浮上中に常に講習生をホールド
86件
◆シグナルチューブまたはDSMB(水面下で膨らませて打ち上げるタイプ)の使用
82件
◆プールや限定水域の練習中、PADIスキル練習/ダイブ・プランニング・スレートを使用し各スキルに対し満足か、練習が必要かをチェック
80件
◆浮上中、インストラクターはコントロールラインを使用していた
64件
・オープン・ウォーター・ダイブ2の前に10分間の立ち泳ぎ、または浮き身を修了
・水面もしくは水中で緩んだシリンダー・バンドを締め直す
・バディと一緒にミニダイブ(実践応用ダイブ)のプランを立て実施する。(ミニダイブにはスキルの練習とインストラクターに指示された緊急事態への対応が含まれる)
・プールや限定水域、又は海洋実習でエマージェンシー・ウエイト・ドロップを練習
・疲労ダイバーの曳行