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器材を背負って船着き場から隙間をまたいで船に乗るとき、少し不安になりますよね。手に持ったグローブを隙間から海に落としてしまった、なんてことも。そんなときはバディが手を貸してあげれば安心!
● 不安定な船上で重器材を背負うとき、バディ同士で助け合うのは大事な基本ですね。バランスを崩して自分や周りの人がケガをすることを防ぐことができます。
● ダイバー満載で、狭くて揺れる船上で動き回るのは避けたいもの。マスクの曇り止めをゆすぐときや足元にあるフィンを取るときなど、バケツリレーのように、バディと協力して近い人が引き受けてあげましょう。
● 背後に置いたマスクを取ろうと身体をひねった瞬間、背中のシリンダーがぐりんとスイングして他のダイバーの頭にゴチン!なんてことも。そうなる前に取ってあげたり動きを止めてあげるのもバディの役目です。
揺れる船上で慌ててフィンを履いて、水に入った途端フィンが外れた!という経験はありませんか? 経験の多い方が先にエントリーし、水面と水中の両方を見守ってあげましょう。本人はフィンが外れてしまっていても気づいていないこともあります。余裕があれば拾ってあげて。でも無理は禁物。流れがあるポイントなどではガイドやインストラクターに助けを求めてください。
ボートダイブのポイントはいきなり足のつかない深さになります。周りが先に潜降していくのを見ていると私も急がなきゃ!と焦って潜降して、耳抜きが不調なバディを置き去りにしてしまったことはありませんか?あるいは自分が抜けなくて置いていかれたことは?耳抜きが苦手な方は潜る前にバディにそれを伝えること、そして潜降するときはフィートファーストでお互いの顔が見えるように同じ深度を保ちながら向かい合って潜降すると安心感が高まります。
複数のチームがダイビングをするボートダイブでは、他のチームと安全停止のタイミングも重なりがち。だから潜降ロープにつかまりながら安全停止をしようと思ったら、深度5メートルのところが激混み!なんてことも。そんな時は、バディのひとりがロープを掴み、もう一人がロープを掴んでいるバディのファーストステージを掴んで安全停止をすることができます。他のチームのためにスペースを空けてあげることにもなります。
揺れる水面で梯子を握ってフィンを自分で脱ぐのは難しいですよね。バディが脱がせてあげることで、エキジットもスムーズに。