デジカメ上達クリニック〜第38回 撮りたいこの一枚 フィリピン・ボホール/ニチリンダテハゼ編
水中世界の感動を写真を残そう!

デジカメ上達クリニック

-第38回- 各地のダイブサイトで撮りたいこの一枚
フィリピン・ボホール/ニチリンダテハゼ編


今月のお手本
◆カメラ:OLYMPUS E-PL7
◆レンズ:M.ZUIKO DIGITAL60mmF2.8Macro
◆ハウジング:PT-EP12
◆レンズポート:MP /FLP-02
◆フラッシュ:UFL-3
◆撮影モード:水中マクロモード
◆絞り値:F8.0
◆シャッター速度:1/125
◆露出補正:-0.7EV
◆ISO:AUTO(200)
◆フラッシュ:ON(-0.7EV RC)
◆WB:水中WB
◆水深:-15m
2014年5月から、各地のダイブサイトで撮りたい水中写真をピックアップして、その撮影手法について解説&紹介していく企画がスタートした。一年を通していろいろなダイブサイトへ撮影に行くが、それぞれのポイントで様々な水中撮影の楽しさに出会う。その時々に感じた気持ちを作品にしながら、いかに簡単に楽しく撮影するにはどうしたら良いか?といった観点で話を進めていきたい。

一年を通していろいろなダイブサイトへ撮影に行くが、それぞれのポイントで様々な水中撮影の楽しさに出会う。その時々に感じた気持ちを作品にしながら、いかに簡単に楽しく撮影するにはどうしたら良いか?といった観点で話を進めていきたい。

前回から、日本から近くてアクセスの良いフィリピンでの撮影を紹介しているが、今回はフィリピンでの定番マクロ被写体である「ニチリンダテハゼ」の撮影について解説する。

ハゼの中では比較的撮りやすい種類なのだが、眼の水晶体が大きく綺麗で、独特の背びれの模様にベタ惚れしている。水深15mのオーバーハングで容易に見つけられる。

被写体から1.5m程度離れたところからじっくりアプローチして距離を徐々に縮めていく。1ダイブ費やすくらいにどっしりと落ち着いて取り組むことが最大のコツとなる。水中ライトの強い光を嫌うので、大型のライトでは減光装置が必要。フラッシュ発光時に消灯する小型のライトが便利だ。

ガイドさんにニチリンダテハゼの住む場所を一度教えてもらえたら、次は自分でも探せるような分かりやすい環境にいる。 写真ではかなり大きく写っているが小型のハゼだ。 このハゼの撮影が好きで、1日3ダイブすべてニチリンダテハゼ撮影という日があるほど、おもしろい撮影だ。

カメラの設定

使用する撮影モードは「水中マクロモード」。 基本的に水中でのマクロ撮影はこのモードを使う。
カメラのファンクションボタン(FN)に水中モードの呼び出しを割り振って使う。 このモードにセットすれば、難しいチューニングは不必要。 ワンタッチで水中でのマクロ撮影に最適な状態にセットされる。
モニターの左隅に魚1尾のマークが出たらセット完了!
内蔵フラッシュで撮影する場合はISOをAUTOにセットするのを忘れないように行なう。

デジタルテレコンを使う


E-PL7では拡大ボタンにデジタルテレコンのON/OFFスイッチを割り振っておく。 ONにすると2倍の大きさに写る。画質はほとんど落ちずに拡大されて写るので、臆病で寄りにくいハゼ撮影には欠かせない。

フラッシュOFF

フラッシュON

撮影方法

ハゼまで1mくらいに近づけたら撮影を始める。 1m離れた状態だとフラッシュ光が十分に届かず青かぶりしているが、近づくにつれてフラッシュ光がカラーバランスを整えるようになる。 捕まえられる程の距離まで近づいて撮影しないと画面いっぱいにはならない。

ライティングの種類で作風が変わり、楽しみも増える。

●写真右/全くの自然光。水中ライトも水中フラッシュもOFF

●写真下左/UFL-3の小型LED ON (フラッシュOFF)

●写真下右/フラッシュON

横位置の撮影と縦位置の撮影、両方ともに趣が異なる。
目一杯寄れた時は、縦位置にするとカッコ良い!
やや上から撮影したり、真横から撮影したり、レパートリーを楽しめる。

失敗フォト+クリニック

浮遊物の多い環境でのマクロ撮影。濁りがひどく、浮遊物の多い環境では、浮遊物にオートフォーカスがピントを合わせてしまい、ピンボケになる場合がありました。 なんども試しましたが、全くダメでした。
◆カメラ:E-M1
◆レンズ:MZD60mmF2.8MC
◆ハウジング:PT-EP11
◆撮影モード:水中マクロ
◆絞り値:F4.0
◆シャッター速度:1/125
◆露出補正:-0.3EV
◆ISO:320(AUTO)
◆フラッシュ:OFF
◆WB:水中WB
処方

浮遊物にピントが合ってしまうくらい濁りがひどい場合は、マニュアルフォーカスを使います。 慣れないうちはダイヤルをどちらに回せばよいか悩むことも。 陸上で練習しておくと良いでしょう!

(左)MZD60mmF2.8MC用フォーカスギヤ (右)マニュアルフォーカスで撮影

清水 淳 Profile


しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。「水中から見上げた空」をメインテーマに半水面や海辺の風景撮影を撮り続けている。ダイビング専門誌やカメラ関係誌などで執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室《マリーンプロダクト》を主宰。著書に「誰にでも撮れる水中写真」「デジタルカメラで簡単水中写真」がある。社団法人日本写真家協会会員
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