デジカメ上達クリニック〜第42回 撮りたいこの一枚 メキシコ・カンクン/ジンベエザメ編
水中世界の感動を写真を残そう!

デジカメ上達クリニック

-第42回- 各地のダイブサイトで撮りたいこの一枚
メキシコ・カンクン/ジンベエザメ編


今月のお手本
◆カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1
◆レンズ:ZUIKO DIGITAL8mmFISH EYE F3.5
◆ハウジング:PT-EP11
◆撮影モード:水中ワイドモード
◆絞り値:F9.0
◆シャッター速度:1/160
◆露出補正:-1.0EV
◆ISO:AUTO(200)
◆フラッシュ:OFF
◆WB:水中WB

2014年5月から、各地のダイブサイトで撮りたい水中写真をピックアップして、その撮影手法について解説&紹介していく企画がスタートした。一年を通していろいろなダイブサイトへ撮影に行くが、それぞれのポイントで様々な水中撮影の楽しさに出会う。その時々に感じた気持ちを作品にしながら、いかに簡単に楽しく撮影するにはどうしたら良いか?といった観点で話を進めていきたい。

今月は、日本の裏側メキシコ/カンクンのジンベエザメ撮影について解説する。日本からメキシコ/カンクンに行くには、アメリカ国内で乗り換えてカンクン空港まで行く方法が代表的である。カンクンはラパスなどの田舎の港町とは違い、ゴージャスなホテルが立ち並ぶ一大リゾート地だ。様々なマリンアクティビティーが楽しめる。

カリブ海は透明度がよく独特のブルーを持つ海。季節によってジンベエザメに出会えたり、ブルシャークやカジキマグロなど大型被写体の撮影などが楽しめる。今回のジンベエザメの撮影は、8月頃のシーズンによく出会えると聞き、チャレンジしてみた。

カンクンのリゾートから小型のボートで60分くらい行ったところがジンベエザメに出会えるエリア。運が良ければ100尾の群れに出会えるとの噂、心躍らせて出航。荒れた海の中、90分くらいサーチ後、たくさんのジンベエザメに出会えた。撮影していると後ろからジンベエザメにひかれるくらいだ。

ローカルのルールが定められており、浮遊物が多くマリンスノーも発生しやすいので、ノンフラッシュ(自然光撮影)がオススメ。
露出補正-0.7~1.0EVくらいがオススメの露出補正値。

意外に激しいカメラワークになるので、露出、フォーカスをカメラに任せる。

AEブラケットを0.3EVで、3枚連写でトライしてみた。

外洋の真っ只中で行なうスノーケル撮影! 波も多少ある。
自前のウェットスーツもしくはラッシュガードの持参がオススメ。 運営業者によっては、ライフジャケット着用が義務になっているケースも多いので、事前に確認したほうがベター。

カメラの設定

使用する撮影モードは「水中ワイド」モード。基本的に水中でのワイド撮影はこのモードを使う。
カメラのファンクションボタン(FN)に水中モードの呼び出しを割り振って使う。このモードにセットすれば、難しいチューニングは不必要。ワンタッチで水中でのワイド撮影に最適な状態にセットされる。
モニターの左隅に魚3尾のマークが出たらセット完了!
ローカルのルールがあり、浮遊物の多い環境なので、フラッシュOFF撮影。

フラッシュOFFを使う

ISO感度をAUTOにセットする

撮影方法

最初は、水面から水面下を泳ぐジンベエザメを俯瞰気味で撮影する。

ジンベエザメにぶつかったり、触ったり、進路を塞いだりしない。
フラッシュは使用しない。
ローカルのルールに従う。
ジンベエザメの泳ぐ速度は意外に速く、あっという間に目の前を過ぎてしまう。
大容量カードを使い、数多くのシャッターを切ること。
ぶつからない程度に、ジンベエザメにギリギリまで近づく。
大型の被写体へギリギリまで近づいての撮影なのでフィッシュアイレンズを用意したい。

慣れてきたら、ジンベエザメの進路を予測して、下からあおって撮れる位置へスキンダイブして待つ。

フィッシュアイレンズを選択した場合、ジンベエザメにバッチリ寄らなければ大きく写らない。
水中撮影に慣れない方、ダイビング経験が浅い場合には、フィッシュアイレンズではなく9-18mm、12mm広角レンズがオススメ!

太陽とのコラボもカッコ良いが、逆光シーンはノイジーになりやすい。

失敗フォト+クリニック

ポートに泡がついてノイジーな写真になっていました。
◆カメラ:E-M1
◆レンズ:ZUIKO DIGITAL 8mmFISHEYE F3.5
◆ハウジング:PT-EP11
◆撮影モード:水中ワイド
◆絞り値:F9.0
◆シャッター速度:1/160
◆露出補正:-1.0EV
◆ISO:200
◆フラッシュ:OFF
◆WB:水中WB
処方
夢中になって撮影していると、ポート外側のガラス面にエアーが付いていてもわからないことがよくあります。 マスクに曇り止めをするタイミングで、ポート外側のガラス面に石鹸水で軽くクリーニングすると良いです。水中に入って撮影前に再度確認しておくクセをつけましょう。

清水 淳 Profile


しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。「水中から見上げた空」をメインテーマに半水面や海辺の風景撮影を撮り続けている。ダイビング専門誌やカメラ関係誌などで執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室《マリーンプロダクト》を主宰。著書に「誰にでも撮れる水中写真」「デジタルカメラで簡単水中写真」がある。社団法人日本写真家協会会員
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