デジカメ上達クリニック〜第45回 撮りたいこの一枚 メキシコ・カンクン/セノーテでのダイビング編
水中世界の感動を写真を残そう!

デジカメ上達クリニック

-第45回- 各地のダイブサイトで撮りたいこの一枚
メキシコ・カンクン/セノーテでのダイビング編


今月のお手本
◆カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1
◆レンズ:M.ZUIKO DIGITAL8mmFISH EYE
◆撮影モード:Aモード
◆絞り値:F1.8
◆シャッター速度:1/80
◆露出補正:-1.0EV
◆ISO:AUTO(2500)
◆フラッシュ:OFF
◆WB:カスタムWB

2014年5月から、各地のダイブサイトで撮りたい水中写真をピックアップして、その撮影手法について解説&紹介していく企画がスタートした。一年を通していろいろなダイブサイトへ撮影に行くが、それぞれのポイントで様々な水中撮影の楽しさに出会う。その時々に感じた気持ちを作品にしながら、いかに簡単に楽しく撮影するにはどうしたら良いか?といった観点で話を進めていきたい。

今月は、日本の裏側メキシコ・カンクンのセノーテでのダイビング撮影について解説する。アメリカで乗り換えてメキシコ東部のカンクンまで、ほぼ1日かけての移動になる。さらにカンクンから車の移動で2時間、田舎町のトゥルムという場所にセノーテ(地底湖)がある。ここには様々な趣のセノーテがあり2~3日では回りきれないほどだ。海と同様、スクーバを使わないスノーケリングでの楽しみ方とスクーバを使った楽しみ方があるが、今回はスクーバを使ったダイビングでの撮影について紹介する。

今回のロケは、レンターカーを借りてトゥルムに滞在し、 誰もいない早朝のセノーテを楽しんだ。セノーテの撮影に詳しいガイドさんにプライベートガイドをお願いして神秘的な撮影を堪能した。今回の撮影には、新しいレンズをお供させた。解放F値がF1.8と驚異的に明るいフィッシュアイレンズだ。E-M1の手ブレ補正との組み合わせで真っ暗なシーンでも撮影が可能になった。

プラヤデルカルメン

カンクンから車で1時間の距離にあるプラヤデルカルメンの街。カンクンほど大型のホテルはないが、明るくきれいな街だ。セノーテダイビングで使用するスクーバタンクをこの街のエアチャージ屋さんで調達した。小洒落たレストランやブティックもあり、期間中数度訪れた。大型ホテルが並ぶカンクンよりこじんまりとした街並み。

宿泊したオールインクルーシブのホテル「Pavo Real」。トゥルムにも高級ホテルがあるが、比較的リーズナブルなこのホテルを選んだ。ゲストはヨーロピアンが多く、日本人客はまったくいなかった。

縦穴系と横穴系のセノーテ

初日の撮影は縦穴系のセノーテの代表格である「アンヘリータ」。水深は最深部で50m。水面から水深30mまでが淡水、そこから下が海水。淡水と海水の交わる部分に硫化水素が溜まって雲のような状態になっている。これを不思議感いっぱいに撮影するのが今回の目的だ。

カメラの設定

明るいレンズの特性を活かすために絞り値を解放のF1.8にセット。感度はISO200-3200のオートに設定。手ブレ補正は全方向対応。ブレとの戦いになる。

絞り優先オート&フラッシュOFFを使う

撮影方法

太陽光が差し込む状態を写すことになるので、晴れた日が絶対条件。 あまり雨が降らない地域だが、ハリケーンの季節もある。 事前に調べていくことも必要。

できるだけ早い時間帯が良い。 多くの人が入水した後には、浮遊物が舞い上がり透明感に欠ける。セノーテ撮影に詳しい現地ガイドに、どの時間帯がどのセノーテに向いているか、 どの辺りで撮影すると良いか、相談するのことがベターだ! 今回はセノーテ撮影に詳しい現地のガイドさん(田中さん/アクアプリ)にサポートしてもらった。

特に、縦穴系のセノーテ、「アンヘリータ」では、他のダイバーが入る前にエントリーしたい。ダイバーが入った後に行くと硫化水素の雲が舞い上がり、透明度が極端に落ちる。水深が30mと深いのでナイトロックスガスも用意したい。

レンズはフィッシュアイレンズがベター。標準ズームでは画角が足りない。ホワイトバランスと露出補正は積極的に変えてベストを探りながら撮影。60分のダイビングはあっという間に終了する。

逆光シーンが多いので、レンズやポートはクリーニングをしっかり行ないたい。汚れがあるとゴーストが出やすくなる。

ダイビング中、着底は厳禁なので、ウエイト量のチェックは慎重に行なう。

おまけ


セノーテガイドのアクアプリ/田中さんオススメのカフェ。彼は10年ここに通っているそうだ。(プラヤデルカルメン)

今回借りたレンタカー、フィアット。おもちゃみたいな車だった。

清水 淳 Profile


しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。「水中から見上げた空」をメインテーマに半水面や海辺の風景撮影を撮り続けている。ダイビング専門誌やカメラ関係誌などで執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室《マリーンプロダクト》を主宰。著書に「誰にでも撮れる水中写真」「デジタルカメラで簡単水中写真」がある。社団法人日本写真家協会会員
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