デジカメ上達クリニック〜第47回 撮りたいこの一枚 バリ・トランベン/ワイド編
水中世界の感動を写真を残そう!

デジカメ上達クリニック

-第47回- 各地のダイブサイトで撮りたいこの一枚
メキシコ・カンクン/ビーチ編


今月のお手本
◆カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1
◆レンズ:M.ZUIKO DIGITAL8mmFISH EYE
◆撮影モード:水中ワイドモード
◆絞り値:F5.0
◆シャッター速度:1/50
◆露出補正:-3.0EV
◆ISO:AUTO(200)
◆フラッシュ:ON(UFL-3×2/-2.7EV)
◆WB:水中WB

2014年5月から、各地のダイブサイトで撮りたい水中写真をピックアップして、その撮影手法について解説&紹介していく企画がスタートした。一年を通していろいろなダイブサイトへ撮影に行くが、それぞれのポイントで様々な水中撮影の楽しさに出会う。その時々に感じた気持ちを作品にしながら、いかに簡単に楽しく撮影するにはどうしたら良いか?といった観点で話を進めていきたい。

今月は、日本からもアクセスが良く、人気のリゾートであるバリ島のダイビングと水中撮影を紹介したい。バリ島には趣の異なる様々なダイブエリアがある。島は大きく、空港から車で3時間くらい移動が必要な場所もある。今回は、空港から2.5時間、バリ島の北東部に位置し、ビーチダイブで沈船&ワイド撮影が楽しめるトランベンのダイビング&水中撮影について解説する。

トランベンのダイビングは、ビーチダイブが基本になる。ゴロタ石の海岸から歩いてエントリー&エキジットする。ホテルの目の前のビーチでダイビングを行なう場合は、地元のおばさんがシリンダーや機材を運んでくれる。少し離れたポイントには車で移動し、そこからビーチエントリーした。ワイドからマクロまで幅広く楽しめる。アフターダイブはホテルのテラスでバリ独特の雰囲気を味わえた。ダイビングはナイトロックスが完備され、日に4ダイブすることも可能だ。

トランベン

バリ島の空港から車で2.5時間の距離にあるトランベン。サヌールやクタほど大型のホテルはないが、ビーチ沿いや国道沿いに小さなホテル&ダイブサービスが立ち並ぶ。

宿泊したホテルは《ミンピ・トランベン》。 日本人スタッフはいないが、老舗のリゾートでお部屋がきれい。 併設されているレストランの食事も口に合う。 お部屋は3カテゴリー用意されている。

ボートダイブに慣れきっている体にはちょっときついゴロタのビーチエントリー。

大型のカメラを持って波の中を行くにはコツがある。 足がつかなくなる直前まで水に入り、体を十分に浮かせてからフィンを履く。

ゴロタを延々10分歩くポイントもあった。普段からGULLのミューフィンを裸足で履いているので、サンダルを履いてエントリーした。

カメラの設定

使用する撮影モードは「水中ワイド」モード。基本的に水中でのワイド撮影はこのモードを使う。
カメラのファンクションボタン(FN)に水中モードの呼び出しを割り振って使う。このモードにセットすれば、難しいチューニングは不必要。ワンタッチで水中でのワイド撮影に最適な状態にセットされる。
モニターの左隅に魚3尾のマークが出たらセット完了!
内蔵フラッシュで撮影する場合は、ISOをAUTOにセットするのを忘れないように行なう。
背景の明るさを露出補正でコントロール。フラッシュの明るさはフラッシュ補正で調整する。
すべてカメラ側でコントロールできるのが特徴だ。絞りやシャッター速度を意識せず、明るかったらダイヤルを回して暗くする、フラッシュが強かったらダイヤルを回すといった感じだ。 カメラの詳しい知識は必要ない。

絞り優先オート&フラッシュOFFを使う

撮影方法

ビーチエントリー後、そのまま沖に向かって進むとすぐに大きな沈船が現れる。 沈船といっても沈んでからかなりの時間が経ち、船らしき雰囲気はなく、大きな岩のようだ。ところどころ、金属の構造物があるので沈船の雰囲気が出るカットが撮れる。ソフトコーラルの付着もあり、楽しいワイド撮影になった。

レンズはフィッシュアイレンズがベター。 透明度は、さほど良くないので、被写体に思い切り寄る作戦が必要だ。

ウミガメに会うチャンスに恵まれた。数カ所でウミガメに出会えた。シャイではなさそうで、近づいて撮影をさせてもらえた。

沈船らしい雰囲気が楽しめる場所。

乾期であれば、晴れも期待できる。雨季は雨が多くワイド撮影に向かない日が多い。

水色は緑かかっている。ホワイトバランス補正でG(グリーン)を下げると、抜けが良くなり透明感が出る。

次回はトランベンのマクロ撮影について紹介したい。

清水 淳 Profile


しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。「水中から見上げた空」をメインテーマに半水面や海辺の風景撮影を撮り続けている。ダイビング専門誌やカメラ関係誌などで執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室《マリーンプロダクト》を主宰。著書に「誰にでも撮れる水中写真」「デジタルカメラで簡単水中写真」がある。社団法人日本写真家協会会員
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