水中世界の感動を写真を残そう!

デジカメ上達クリニック

-第57回- プロカメラマンの道具箱
星空撮影機材


M.ZUIKO DIGITAL12mmF2.0
LIVECOMP /F2.0 ,2.0秒/901コマ(約30sec),ISO1600
撮影地:モルディブ

今月の道具箱


◆カメラ:OLYMPUS E-M1 MKⅡ
◆レンズ:M.ZUIKO DIGITAL12mmF2.0
◆リモコン:RM-CB2
◆三脚:Vixenポラリエ三脚

「プロカメラマンの道具箱」として私が普段仕事で使っているいろいろな撮影道具をカテゴリーに分けて紹介していく。水中用カメラから始めて、海外ロケに持って行く時はどうするのか? 夕景や夜景を撮る時は何を使っているか? ダイビングギヤはどんなのを使っているかなど? 皆さんがいろいろと興味を持っていると思われる「道具」を隠すことなくお見せしたい。

今月は、星空撮影に使う機材を紹介する。少し前までは、星空撮影というとかなり敷居が高い撮影ジャンルだったが、現在ではカメラの性能が上がり高感度撮影や比較明合成が簡単に行うことができる。そのおかげで星空撮影に詳しくない方でも簡単に楽しめるようになった。アフターダイブをさらに充実させる遊び方がこれなのだ。用意したい機材は、高感度特性に優れたカメラと三脚、シャッターを切るリモコンがあればOK。iPhoneをリモコン代わりにできるカメラも増えている。天候にも左右されるこの撮影は、雲が少なく、月が出ていない暗い夜がベター。月が明るいと星が浮き出てこない。簡単でおおすすめしたい撮影手法は、比較明合成だ。LIVE COMPOSITと呼ばれる機能。何枚もの写真を自動で重ねていく撮影で、このモードにセットして撮影を開始すると、モニターに次々に仕上がっていく過程を確認できる。モニターを見ながらこれで完成と思うところで撮影を終えるだけ。すごく簡単だ。ダイバーに人気のコンパクトカメラである TG-4、TG-5にはこのライブコンポジットが搭載されている。

星空を撮る手法として、星の動きに合わせてカメラを動かす「赤道儀」を使った撮影もある。星をはっきりくっきり撮影したいときに使っている。
星空撮影の講習会は、各地の撮影教室で行われている。インターネット検索で簡単に見つけることが可能だ。

撮影モードはダイヤルをMにセットする。シャッター速度をコントロールして遅くしていくと60秒の次にBULB,LIVE TIME,LIVE COMPを選択できる。

ホワイトバランスは、カスタムで4200Kを使っている。
感度はLIVECOMPモード時はISO1600.
フォーカスはマニュアルで星にピントを合わせる。
三脚にカメラをセットする場合は、手ぶれ補正をOFFにセットする。

カメラ:OLYMPUS E-M1 MKⅡ
高感度特性に優れたカメラ。
モニターの自由度が高く、星空撮影向き。

リモコン:RM-CB2
シャッターON/OFFでカメラが微妙に動かないようにリモコンを使う。

三脚:Vixenポラリエ三脚

星空撮影では、赤道儀を乗せることができる三脚を使っている。
LIVE COMP撮影であれば普通の三脚でOK。

コンパクトカメラで星空撮影

OLYMPUS TG-4

LIVE COMPモード /F2.8 ,4.0秒2コマ(約8sec)ISO400
撮影地:メキシコ

OLYMPUS TG-4

LIVE COMPモード /F2.8 ,4.0秒447コマ(約30sec)ISO400
撮影地:メキシコ


コンパクトカメラでも星空撮影が可能だ。
ライブコンポジットで2コマ程度の合成であれば動かない星を撮影できる。
30分程の撮影を行うと星が動いた軌道を撮影できる。
シャッターのON/OFFはiPhoneが便利。

赤道儀を使って撮影

小型の赤道儀で、操作も簡単。
小さな星が少しでも大きく写るように、ソフトフィルターを使う。星を追いながら長露光を行うので、地上がブレて写る。星座表を見ながら好きな星座を撮影するのも楽しい時間だ。

小型赤道儀:Vixen POLARIE

ソフトフィルター
Kenko/SOFTON A(W)フィルター

清水 淳 Profile


しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。「水中から見上げた空」をメインテーマに半水面や海辺の風景撮影を撮り続けている。ダイビング専門誌やカメラ関係誌などで執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室《マリーンプロダクト》を主宰。著書に「誰にでも撮れる水中写真」「デジタルカメラで簡単水中写真」がある。社団法人日本写真家協会会員
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