デジカメ上達クリニック〜第6回 外部フラッシュ活用術
水中世界の感動を写真を残そう!

デジカメ上達クリニック

-第6回- 外部フラッシュ活用術


今月のお手本
◆カメラ:OLYMPUS XZ-1
◆プロテクター:PT-050
◆撮影モード:水中ワイドモード
◆絞り値:F2.5
◆露出補正:±0.0EV
◆シャッター速度:1/100
◆ISO:200
◆フラッシュ:ON
◆WB:水中WB
◆撮影地:モルディブ
◆外部フラッシュ:UFL-1×1

今回は外部フラッシュ活用術として、どんなときに外部フラッシュを使うべきなのか? 使わなくてもよいのか? 使うと撮りあがってくる水中写真がどう変わるか? について解説したい。

私の場合は、普段の撮影はOLYMPUS E5とE-PL2を使っているが、どちらも外部フラッシュがないと撮影できないタイプのカメラだ。コンパクトカメラのように、内蔵フラッシュの光を防水プロテクターを通過させ被写体に当てるようにできていないからだ(ところが今月新しくデビューしたOLYMPUS E-PL3のシステムは内蔵フラッシュを使って撮影できるデジタル一眼となったのでびっくりしている。どこかで紹介する機会もあると思うが、基本的に外部フラッシュを併用しての撮影が基本になっている)。

今回のお手本の作品は、モルディブで撮影したものだが、浮遊物の多い環境でやや遠い距離にいる被写体の撮影は、外部フラッシュの使用が有効とされる代表的な例だ。

外部フラッシュ あり/なし
外部フラッシュがあった方が色鮮やかに表現することが可能に!

外部フラッシュあり

外部フラッシュなし
外部フラッシュは、フィルム時代に比べてデジタルカメラでは小さいものでよい。ISO感度も高く設定できるし、最新のホワイトバランス機能を使えば、大型の外部フラッシュは必要ないといえる。カメラに搭載されている内蔵フラッシュは光量も大きくないので、色鮮やかに描写したい場合などは、小型の外部フラッシュを追加併用するとよい。

内蔵フラッシュの光をブロックして外部フラッシュを使う

内蔵フラッシュの光は、レンズのすぐ脇で発光するために、浮遊物の多い環境では雪が降った様なノイズ=マリンスノーが発生しやすい。特にコンパクトデジタルカメラを単体で使用した時にこの現象が起きやすい。前回紹介した新しいテクノロジーである水中ホワイトバランスを活用してフラッシュ光をできるだけ微少発光させると内蔵フラッシュでもマリンスノーは出にくくなるが、非搭載機種では外部フラッシュの活用が有効だ。


浮遊物の多い環境で
内蔵フラッシュのみで撮影した場合

内蔵フラッシュの光をブロックして
外部フラッシュを使用した場合
内蔵フラッシュの光をブロックするパーツが用意されているカメラで、レンズと離れた位置からフラッシュ光を照射させると、浮遊物の多い環境でもマリンスノーが出にくい。

そのほかにも、外部フラッシュをセットする位置によって雰囲気の異なる作風を演出することも可能なので 参考にしてほしい。フラッシュ光が画面の右側に強く照射させた例、左側へ当てた例、画面全体的にフラッシュ光を回した例の3つを比較してみるとおもしろい。


左側に強く

画面全体に

右側に強く

失敗フォト+クリニック

フィッシュアイレンズが欲しくてPENにドームポートをセットして撮影しています。ワイド撮影時にフラッシュがうまく当てられません。画面の端が白く明るくなってしまいます。 フラッシュのセットの方法を教えてください。
◆カメラ:OLYMPUS E-PL1
◆レンズ:LUMIX G 8mm FISHEYE
◆撮影モード:水中ワイド
◆絞り値:F5.0
◆シャッター速度:1/160
◆ISO:200
◆フラッシュ:ON
◆露出補正:-1.0EV
◆WB:5300K
◆撮影地:パラオ
処方

フィッシュアイレンズは、対角線上に180度の画角を持つ特殊なレンズです。私もこのレンズが好きで多用します。フラッシュの発光面はできるだけ後方にセットします。イメージはアームを45度後退させ、構えたときに耳の後ろからフラッシュが光っているような場所にセットします(写真)。

清水 淳 Profile


しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。「水中から見上げた空」をメインテーマに半水面や海辺の風景撮影を撮り続けている。ダイビング専門誌やカメラ関係誌などで執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室《マリーンプロダクト》を主宰。著書に「誰にでも撮れる水中写真」「デジタルカメラで簡単水中写真」がある。社団法人日本写真家協会会員
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