-第60回- コンパクトデジタルカメラTG-5&PT-058/HOW TO FUN②
背景のブルーの仕上がりとソフトコーラルの美しさ。コンパクト機でここまで綺麗に仕上げられたのにただ驚く。
純正ワイドコンバージョンレンズなら画像の隅まで歪みがない。
カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-5
防水ケース:PT-058
ワイドコンバージョンレンズ:PTWC-01
フラッシュ:UFL-3×2
グリップ:MPBK-02
アーム:MPアームL&フロート
撮影地:モルディブ
撮影モード:水中ワイドモード
フラッシュ:ON/-0.3EV(RC)
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F3.2
シャッター速度 1/60
露出補正:-1.7EV
感度:ISO200
2018年1月から、初心者からプロダイバーまで幅広く、しかも世界中のダイバーに人気絶頂の防水デジカメ「TG-5&PT-058」を使った楽しみ方を紹介している。前回は、このカメラの概要説明となったが、今回は水中撮影の準備として、カメラのセットアップと、用意すると便利なアクセサリーを紹介する。
まず、撮影したデータを記録するメモリーカードについてになるが、高性能なこのカメラの性能をフルに引き出すなら、カードも高性能タイプが必要だ。連写を行なわない静止画撮影であれば、SDスピードクラス「Class10」以上のカードを用意すればOKなのだが、4K動画/ハイスピード動画では「UHS-1スピードクラス3」のSDカードが必要になる。貧弱なカードで4K動画撮影を行なうと、エラーを起こして録画ができない。
カメラ自体がタフネス仕様なので、このカメラ本体にはレンズキャップがない。そこで、レンズキャップを取り付けるパーツが便利。レンズを守る以外に、フィルターやコンバージョンレンズの取り付けもできるので重宝する。
バッテリーは、予備バッテリーを準備したい。カメラに省エネルギーセットアップを施しても、2ダイブでバッテリーを交換したくなる。バッテリーを単体でチャージできる充電器が用意されているので一緒に準備したい。また。偽物電池は使わない。電圧が異なり、カメラを壊す原因になる。
基本的な防水プロテクターの準備とカメラのセットアップも紹介するので、ぜひ参考にしていただきたい。
次回はいよいよ水中撮影だ。
用意したいアクセサリー
通常の撮影ではSDスピードクラスの「Class10」以上のカード
4K動画/ハイスピード動画では「UHS-1スピードクラス3」のSDカード
コンバーターアダプター/CLA-T01・・・レンズキャップやフィルターのほか、各種コンバージョンレンズが取り付け可能。レンズキャップ、フィルターのサイズは40.5mm
予備バッテリー「LI-92B」と専用充電器「UC-90」
シリカゲルと専用シリコングリス
カメラのレンズリングを取り外し、防水プロテクター同梱の反射防止リングを取り付ける
シリコングリスは専用のものを使用すること。他のシリコングリスを使うとOリングが変質する。シリコンスプレーも使わない。シリカゲルを底部にセット。
言語と日時設定を行なう。日時設定をサボると、画像整理時に不便が生じる。
画質はカメラの最高性能で記録したい。私はSuper Fineで撮影している。
撮影時の画像自動再生は初期設定が0.5秒になっているが、好みに修正が可能。長いとバッテリー持ちに影響が出る。1?3秒くらいがオススメ。
水中ではこのGPSセンサーをONにしてもGPSからの電波を受信できない。
GPSセンサーが動いているとバッテリー消費が激しい。メニューからGPS位置情報記録をOFF、カメラ本体上部のLOGレバーをOFFにセットする。
モニター内に罫線を表示させておくと構図をつけやすい。便利な機能なので使いたい。
清水 淳 Profile
しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。
水中写真や海辺の風景を撮り続けている。デジタルカメラの研究開発に携わり、執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。著書に「誰にでも撮れる水中写真」「デジタルカメラで簡単水中写真」がある。PADIJAPAN水中写真連載コラム、オリンパス水中デジカメインプレッション、オリンパスデジタルカレッジ講師、をはじめ写真講座やセミナーなどの講演で活躍中!
公益社団法人日本写真家協会会員
近年の写真展は、
2016/08田園調布Deco`sDogCafe「SUMMER」
2017/08田園調布Deco`sDogCafe「SUMMER」
2017/11オリンパスギャラリー東京「UNDERWATER PHOTOGRAPHER」
2017/12オリンパスギャラリー大阪「UNDERWATER PHOTOGRAPHER」