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デジカメ上達クリニック

-第64回- コンパクトデジタルカメラTG-5&PT-058/HOW TO FUN


以前から撮りたかった被写体のコラボレーション。LEDライトは被写体から離して撮影するのがコツ。光が強く合った場所や暗い所がなくなり露出が安定する。

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-5
防水ケース:PT-058
LED:SYSTEM-03PC
ブラケット:MPBK-02
アーム:MPアームS
撮影地:インドネシア

撮影モード:顕微鏡モード/清水スペシャル
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.9
シャッター速度 1/400
露出補正:-1.0EV
感度:ISO200
フォーカスモード:AF

2018年1月から、初心者からプロダイバーまで幅広く、しかも世界中のダイバーに人気絶頂の防水デジカメ「TG-5&PT-058」を使った楽しみ方を紹介している。前回は、水中ワイドモードについて解説したが、今回は極小な被写体の撮影について解説する。
水中での撮影では、このカメラの大きな特徴である「水中に特化したカメラ」の機能である水中モードを使う。
TG-5には4つの水中モードを備えているが、それぞれのモードに守備範囲があり、撮りたいシーンに合わせて選択すると、難しい操作が無くなり撮影に集中できる。今回はその4つの一般的な水中モードの守備範囲を超えた特殊なジャンルの撮影になる。

清水淳オリジナル/水中顕微鏡モード

このモードはその名の通り、水中で極小な被写体を顕微鏡撮影のように拡大して撮影する場合に使うモードだ。
水中マクロモードでは、被写体に近づける限界があり、それ以上は被写体に近づけず、大きく写すことができない。だが、TG-5には陸上で使える「顕微鏡モード」が搭載されている。この陸上用の顕微鏡モードを水中撮影向けにチューニングしてカスタムボタンに登録しておけば、毎回複雑なセットアップを施さずに済む。このモードにセットして防水ハウジングに収納した場合には、ハウジングのレンズの直前でピントが合う。
内蔵フラッシュでの撮影も可能だが、配光にムラができる。多少のムラはできるが、がっかりするような画像ではないので、ぜひ試していただきたい。
配光にムラ無く写すには、外部フラッシュを使うより、小型の水中撮影専用LEDライトがオススメだ。倍率を最大に生かしてレンズ直前で被写体を捉える場合は、レンズの前に取り付けるアクセサリーは使いづらい。被写体とレンズの隙間に光を差し込む手法が最適だ。

撮影手法

被写体にぶつかる程に寄って撮影する手法なので、カメラをしっかりと左手でホールドする。ズームは、被写体をモニター上に捉えるまでは、やや広角側にセットしておき、被写体を捉えたら徐々に最大倍率にセットすると、被写体をモニター上で捉えやすい。慣れてきたらズームを最大にしたままでも良いだろう。
ピント合わせは、オートフォーカスでいけることが多いが、同一被写体で数多く撮影する場合や微妙なピント合わせが要求される場合は、マニュアルフォーカスを選択することも可能だ。その場合、ピントの山をつかみやすくするフォーカスアシスト機能を使うと便利だ。
露出の調整は、内蔵フラッシュ使用時は、フラッシュ補正。LEDライトはライトの光量の増減&露出補正でコントロールする。
どちらの場合もカメラが自動調整しようと働くので難しくない。

アクセサリー

超小型の水中撮影用ライト/RGBlue System03PC
小型軽量グリップベース&アーム/ MPBK-02&MPアームS
水中用マグニファインダー/RGBlue RMGF-1スクリーンマグニファイヤー
MPLH-52
撮影時にレンズキャップがレンズの前をフラフラして撮影の邪魔になることがある、レンズホルダーMPLH-52を装着しておくと、キャップやコンバージョンレンズをホールドしておけるので撮影に専念できる。

TG-5&PT-058で撮る水中顕微鏡撮影

このミニマムなセットで撮影が可能!
グリップ:MPBK-03 レンズホルダー:MPLH-52

 
水中顕微鏡モードの設定

微小な被写体を拡大して大きく撮影したいときに便利な「清水オリジナル/水中顕微鏡モード」のセットアップ。このセットアップをカスタムチャンネルに登録すると、いつでもワンタッチで呼び出せる。ダイヤルをC1にセットすればOK。


ダイヤルを顕微鏡モードに。顕微鏡モードを選択

OKボタンを押しLVコントロールから、仕上がりをVivid

感度をAUTOにセット

WBは水中

フォーカスはAF

内蔵フラッシュで十分に撮影が可能。LEDライトを使う場合はフラッシュOFF

メニューからカスタム登録を設定

セットアップした顕微鏡モードの設定を登録

チャンネルをC1にセットするとワンタッチで呼び出せる。
AFターゲットの位置を変更させる

水中マクロモード、顕微鏡モード/AF撮影時に、OKボタン長押しでAFターゲット選択が呼び出せる。十字キーを使い好きな場所にAFターゲットを移動させる。

マニュアルフォーカスの設定

MF(マニュアルフォーカス)を使って撮影が可能。微小なマクロ撮影に便利。AF、MFを選択する画面に入り、MFを選択する画面右側上部にFocusのマークが点灯中は十時キー/上下ボタン押してマニュアルでフォーカスをコントロールできる。ピントが決まったら、OKボタンを長押しでフォーカスが固定される。固定されれている場合は画面右上上部にFocusの表示が消える。

MFアシスト

MFでピントをコントロールするときは、MF(マニュアルフォーカス)アシスト機能が便利だ。拡大は、MF時に希望するポイントを拡大表示させる機能。ピーキングはフォーカスが合っているポイントを色を変えて表示させる。水中では拡大は使いづらいのでOFF,ピーキングをセットするとピントが合った場所を表示してくれる。

本格的な水中顕微鏡撮影なら

超小型の水中撮影用ライト/RGBlue System03PC
小型両手ブラケット:MPBK-02&MPアームS

水中用マグニファインダー/RGBlue RMGF-1スクリーンマグニファイヤー
レンズホルダー:MPLH-52

内蔵フラッシュでの撮影。画像右下はやや暗くなるが工夫すると不自然感が少なくなる。
左上付近に主要な部分を配置させるのがコツ。

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-5
防水ケース:PT-058
LED:SYSTEM-03PC
ブラケット:MPBK-03
撮影地:沖縄

撮影モード:顕微鏡モード/清水スペシャル
フラッシュ:ON(内蔵)
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F14
シャッター速度 1/100
露出補正:±0.0EV
感度:ISO400
フォーカスモード:AF

やや明るめにLEDをコントロール。透明感アップを狙った。

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-5
防水ケース:PT-058
LED:SYSTEM-03PC
ブラケット:MPBK-02
アーム:MPアームS
撮影地:インドネシア

撮影モード:顕微鏡モード/清水スペシャル
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F6.3
シャッター速度 1/500
露出補正:±0.0EV
感度:ISO800
フォーカスモード:AF

小さな被写体もやや大きな被写体も幅広く狙えるのが顕微鏡モードの良さ。
背景が暗くなるようにライティングして、被写体を引き立てる。

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-5
防水ケース:PT-058
LED:SYSTEM-03PC
ブラケット:MPBK-02
アーム:MPアームS
撮影地:インドネシア

撮影モード:顕微鏡モード/清水スペシャル
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F6.3
シャッター速度 1/250
露出補正:±0.0EV
感度:ISO100
フォーカスモード:AF

LEDを使うと撮影する部分が明るく照らされるので、動きがある被写体へもAFのスピードが落ちないので楽に撮影が可能。背景をやや暗くして赤を強調。

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-5
防水ケース:PT-058
LED:SYSTEM-03PC
ブラケット:MPBK-02
アーム:MPアームS
撮影地:インドネシア

撮影モード:顕微鏡モード/清水スペシャル
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.9
シャッター速度 1/320
露出補正:-0.7EV
感度:ISO800
フォーカスモード:AF

黄色い体色を生かすために少し背景を暗く仕上げた。露出補正-1.0EV

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-5
防水ケース:PT-058
LED:SYSTEM-03PC
ブラケット:MPBK-02
アーム:MPアームS
撮影地:インドネシア

撮影モード:顕微鏡モード/清水スペシャル
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.9
シャッター速度 1/400
露出補正:-1.0EV
感度:ISO640
フォーカスモード:AF

毛もくじゃら。名前はわからないが綺麗な被写体だった。

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-5
防水ケース:PT-058
LED:SYSTEM-03PC
ブラケット:MPBK-02
アーム:MPアームS
撮影地:インドネシア

撮影モード:顕微鏡モード/清水スペシャル
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.9
シャッター速度 1/320
露出補正:-1.0EV
感度:ISO800
フォーカスモード:AF

今回のインドネシアロケで一番のお気に入りのショット。背景にかなり気を遣って撮影している。

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-5
防水ケース:PT-058
LED:SYSTEM-03PC
ブラケット:MPBK-02
アーム:MPアームS
撮影地:インドネシア

撮影モード:顕微鏡モード/清水スペシャル
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.9
シャッター速度 1/400
露出補正:-0.7EV
感度:ISO320
フォーカスモード:AF

清水 淳 Profile

しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。
水中写真や海辺の風景を撮り続けている。デジタルカメラの研究開発に携わり、執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。著書に「誰にでも撮れる水中写真」「デジタルカメラで簡単水中写真」がある。PADIJAPAN水中写真連載コラム、オリンパス水中デジカメインプレッション、オリンパスデジタルカレッジ講師、をはじめ写真講座やセミナーなどの講演で活躍中!
公益社団法人日本写真家協会会員
近年の写真展は、
2016/08田園調布Deco`sDogCafe「SUMMER」
2017/08田園調布Deco`sDogCafe「SUMMER」
2017/11オリンパスギャラリー東京「UNDERWATER PHOTOGRAPHER」
2017/12オリンパスギャラリー大阪「UNDERWATER PHOTOGRAPHER」

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