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デジカメ上達クリニック

-第68回- コンパクトデジタルカメラTG-6&PT-059/HOW TO FUN③


高速で移動する被写体にも対応できるのがTG-6。清水 淳オリジナル/アシカ&イルカモードにセットすればブレずに快適に撮影が楽しめる。

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-6
防水ケース:PT-059
外部フラッシュ:UFL-3×2
ワイドコンバージョンレンズ:UWL-400
ブラケット:MPBK-02
アーム:MPアームS
レンズホルダー:MPLH52
撮影地:メキシコ

撮影モード:清水 淳オリジナル/アシカ&イルカモード
フラッシュ:ON
ホワイトバランス:水中WB標準
絞り値:F2.0
シャッター速度 1/500
露出補正:0.0EV
感度:ISO1250

TG-5にもTG-6にも高速で移動する被写体向けの撮影モードが用意されていない。ミラーレス機であれば「シャッター速度優先オート」が選べるがTGにはない。しかし、高機能なTG-6には、ISO感度をコントロールして最低速度制限をコントロールする機能が搭載されている。希望するシャッター速度をキープさせるためにISO感度を上下させて露出をコントロールする機能だ。
シャッター速度を高くしたいのだから、当然絞り値は開放側にした方が有利なのでTG-6の場合、ズームはワイド側最大にセットしておく。TGはレンズの状態すなわちズーム位置で絞りが変わる構造だからである。

この機能を使った場合のシャッター速度設定の上限は1/500なのでそれにセットする。ISO感度の上限は12800まで上げられるが、感度を上げすぎるとノイジーな画像になるので現実的な3200を上限にセットする。これである程度の明るさの範囲であればシャッター速度を1/500をキープさせながら撮影が可能だ。
イルカやアシカなど動きの速い被写体の撮影に必要不可欠なテクニックと言える。しかし、この便利な機能も水中モードでは設定できない。プログラムオートやAモードで設定可能なので、プログラムモードを選択してカメラを水中向けにチューニングしてその状態を記憶させる。

清水 淳オリジナル/アシカ&イルカモード

TG-6にはカスタム設定という機能があるので、このモードをキープしたまま水中撮影向きにカメラをチューニングする。聴いただけでは難しそうに聞こえるが順を追ってわかりやすく解説していくので、ご自身のカメラを一緒にチューニングしていこう。そして、このカスタムモードを従来の水中モードと併用して撮影するとより水中撮影が楽しくなるはずだ。
この夏のイルカ撮影に、是非!

低速限界設定

動きの速いイルカやアシカの撮影などにカメラをチューニングできるのもTG-6の特徴だ。Sモード/シャッター速度優先が搭載されていないので、動きの速い被写体をTG-5ではシーンモード/キッズなどを使っていたが、E-M1 MarkⅡ譲りの低速限界設定が搭載されたのでシャッター速度を高くキープさせる制御も可能になった。

清水 淳・オリジナル/アシカ&イルカモード(高速シャッター)の設定
①モードダイヤルから「プログラムオート」を呼び出す。OKボタンを押してモニター上に表示される各種設定項目を水中用にセットする。
②画面の右側にある設定項目を上から順にセットする。
・仕上がり:水中
・ISO感度:AUTO
・ホワイトバランス:水中2
・フォーカス:AF(オートフォーカス)
・画質:LSFもしくはLF
・手振れ補正:ON
・フラッシュ:発光
・画質は撮影者の使い勝手に合わせて選択。
・フラッシュのON/OFFは水中ライトや外部フラッシュに合わせて設定する。
・UFL-3の場合はRCにセット
③次にメニューボタンを押して
・フラッシュ+ホワイトバランス連動の設定をOFF
・AFターゲット選択を全点にセット
・ISOオート設定をセットする。
・上限/基準値設定をセットする。上限値3200 基準値100
・低速限界設定をセットする。低速限界設定 1/500
・そしてズームレバーをワイド側最大にセットする。
④メニューから、カスタムモード設定を呼び出して、この設定を覚えてもらう。
今回はカスタムモードC2にインプットする。
カスタムモードC2に合わせてOKボタンを押す。

これでセットアップ完了。

実際に使用する場合は、カスタムモードチャンネルC2をダイヤルでセットする。
清水 淳オリジナルイルカ撮影モードの設定(ISOオート&低速限界設定)

実際に使用する場合は、カスタムモードチャンネル2をダイヤルでセットする。この設定であれば、シャッター速度をキープするバーターとして、暗い環境ではISO感度が上がっていく仕組みだ。ISO3200に達した以降は次第にシャッター速度が落ちていく。

清水 淳 Profile

しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。
水中写真や海辺の風景を撮り続けています。執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰しています。また、カメラメーカーの研究開発にも携わり、水中撮影モードの開発アドバイザーも務めています。1998年にデビューしたOLYMPUS C900Zoomから最新機種まで全てのOLYMPUS水中モデルのチューニングテストを行なっています。PADI Japan/デジカメ上達クリニック、オリンパス社の水中デジタルカメラ・インプレッション、オリンパスデジタルカレッジ講師、フォトパスマリンの監修をはじめ写真講座やセミナーなどの講演も担当しています。著書に「誰にでも撮れる水中写真」(マリン企画)、「デジタルカメラで簡単水中写真」(サンエイティ)
清水純オフィシャルサイト:https://shimizu.marine-p.com

近年の主な写真展
2020年
「WOW WONDERFUL OCEAN WORLD 」 :オリンパスギャラリー 東京/大阪
「SUMMER 2020 」:Deco’s Dog Cafe

2019年
「SUMMER 2019 」:Deco’s Dog Cafe

2018年
「WOW WONDERFUL OCEAN WORLD 」:オリンパスギャラリー 東京/大阪
「SUMMER 2018 」:Deco’s Dog Cafe

2017年
「UNDERWATER PHOTOGRAPHER As professional 30th anniversary」:オリンパスギャラリー東京/大阪
「SUMMER 2017 」:Deco’s Dog Cafe

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