-第3回-
GPS機能と水中ナビゲーション
日々の生活の中でミーティングやら会食の場に向かいながらふと気づいてみると「あれ?どこだここ?」「こんなはずじゃなかったのに…」なんていうことがしばしば。あまり誇れることではないのだが、どうやら僕はかなりの方向音痴らしい。子供の頃から「どうせ道は続いているんだから」とか「まぁ遠回りも悪くはないよ」という極めて楽観的な物の考えが僕の根底にはあって、ちょっと道を間違えるくらいでは動じなかったのが原因となっているのかいないのか、よく分からないが、結論としては今も何一つ変わっていない。
むしろ目的地まですんなりと到着してしまうことが稀にあって、そんな時はなんだか損をした気分すら感じたりもしてしまう。そんなことを人と話していると「よく海の中では迷いませんね!」と言われることが多い。言われてみれば確かにそうで、あまり海の中で迷った記憶がない。でも、じつは潜る前にこっそりとポイントマップを参照し、方角などを確認しているのは内緒の話。
GPS機能とカラーマップ
ダイブ選択画面
ビーチダイビングなどの際に僕が最も気をつけるところは、エグジットする場所がどの東西南北どの方角にあるのかということをまず頭に入れる。そうすることにより仮に水中で迷ったとしても、とりあえずはエグジット地点近くへは戻ることができて、その周辺は水深も浅くなってくることが多いので、安全面でも少しは安心することができる。
Descent Mk2iはGPS機能も搭載されていて、エントリーとエグジットが自動的にマークされる。見やすいカラーマップでポイントも確認しやすい。先に書いたように事前準備は重要だが、エントリー地点へのナビゲーションもしてくれるのでもしもの時には活用したい機能だ。
水中三軸コンパス
水中三軸コンパス画面
Descent Mk2iには水中三軸コンパスが内蔵されていて、精度の高い水中ナビゲーションも実践することができる。まずこれまではダイブコンピューターとは別にコンパスを持っていなければ知ることのできなかった、角度(方角)をコンピューター上で確認することができるというのは、かなり画期的なこと。手元操作の煩わしさもなく、しかも自分の進むべき角度をマークでき、そのマークからズレると「何度ズレている」という知らせも表示される。これはプロダイバーにはもちろんのこと、バディダイビングを楽しむダイバーにも心強いアイテムとなることは間違い無い。
高い操作性
ボタン操作で画面を切り替え
ダブルタップで画面切り替え
そして加えるならDescent Mk2i上でコンパスを表示するにはダイビングモードの画面を切り替えていかなければならないのだが、これもボタン操作だけでなく画面をダブルタップすることで、ダイビングモードの表示画面を切り替えることができるというスゴ技も併せ持つ。僕らにとっては自由の効きづらい海中環境下において、煩わしくなり得る動作を極限まで切り詰めた、ダイビングコンピューターの究極の形ということができるのが、このDescent Mk2iなのかもしれない。
以下のスペシャルムービー:Garmin アンバサダー古見きゅう氏が語るDescent Mk2iの魅力 でもより詳細に語っているので是非見ていただきたい。
古見きゅう Profile
東京を拠点に国内外の海を飛び回る水中写真家。
東京都出身。本州最南端の町、和歌山県串本にて、ダイビングガイドとして活動したのち写真家として独立。
現在は東京を拠点に国内外の海を飛び回り、独特な視点から海の美しさやユニークな生き物などを切り撮り、新聞、週刊誌、科学誌など様々な媒体で作品や連載記事などを発表している。
近年は動画作品の制作にも力を注ぎ、様々な企業のPVなども手がける。
オフィシャルサイト:
http://and-nine.co.jp/