自然写真家・高砂淳二が贈る「素晴らしき海の世界」 -第15回- 「西オーストラリア」
自然写真家・高砂淳二氏が贈る

素晴らしき海の世界

-第15回- 西オーストラリア

僕がダイビングのCカードを取ったのは、西オーストラリアの州都・パースだ。まだうら若き23歳のころで、もう今から27年も前のこと。パースの沖に、ロットネス島という島があって、Cカードを取得してからは、そこに毎週のようにダイビングに行っていた。

あの海域には、イルカやアシカ、小型のクジラなどがいるので、ロットネスに行く途中、よくそんな哺乳類を目撃していた。僕は、日本では水族館以外でそんな大きな生き物を見たことがなかったし、パースの海は特別だ、ということを知らなかったので、「外国の海はこんなに凄いのか」と心底感動したのを覚えている。

パースは、大きな都市であるにも関わらず海は美しく、生き物もそんな都市の近くで幸せそうに暮らしていて、海と人との、絵に描いたような理想的共存を感じさせる、僕の大好きな場所だ。

西オーストラリア北部には、ニンガルーリーフと呼ばれる、東海岸のグレートバリアリーフに次ぐ世界第2位のサンゴ礁がある。どうしてもグレートバリアリーフの知名度には押されがちだけれども、去年(2011年)その海岸線は世界遺産に指定され、実力は知られつつある。

真っ白な貝殻だけでできた美しい"シェルビーチ"、イルカがビーチにやって来る"モンキーマイヤ"、世界最古の生物と言われる、不思議な生物"ストロマトライト"、そしてジンベイザメなど、ただただ美しい海や魚が豊富な海はほかにもいろいろあるが、これだけバリエーションに富んだ場所は、はっきり言ってほかにないのではないだろうか。

ああ、また西オーストラリアに行きたくなってきた。

僕がプール講習を受けた場所は、パースの市民プールだった。高飛び込みプールの底で、インストラクターと向かい合って、バディ・ブリージングをしながらいろんな人が飛び込んで来るのを見た。ときどきビキニの女の子が飛び込んできて、水中で慌ててズレ上がったブラを引き下ろしているのを見たりして、イントラとニヤけ合ったのをよく覚えている。

高砂淳二プロフィ-ル

たかさご じゅんじ。自然写真家。1962年、宮城県石巻市生まれ。 ダイビング専門誌の専属カメラマンを経て1989年に独立。 海の中から生き物、風景まで、地球全体をフィールドに、自然全体の繋がりや人とのかかわり合いなどをテーマに撮影活動を行っている。 著書は、月の光で現れる虹を捉えたハワイの写真集「night rainbow ~祝福の虹」(小学館)をはじめ、「虹の星」、「free」、「BLUE」、「life」(ともに小学館)、「ハワイの50の宝物」(二見書房)、「クジラの見る夢 ~ジャックマイヨールとの海の日々~」(七賢出版)、「南の夢の海へ」(PIE BOOKS)など多数。 2011年5月には、ハワイの写真集「Children of the Rainbow」(小学館)が発売された。 「太平洋島サミット記念写真展"PACIFFIC ISLANDS"(コニカミノルタ・プラザ)」 、ザルツブルグ博物館、渋谷パルコ、阪急百貨店など、写真展多数開催。

◆高砂淳二 オフィシャルウェブサイト http://www.junjitakasago.com
◆高砂淳二 オフィシャルブログ http://junjitakasago.com/blog/
◆高砂淳二 Facebookページ http://www.facebook.com/JunjiTakasago

ページトップ