ダイビングを始める際に特に重視したいのが「ダイビングショップ選び」。ダイビングショップは、Cカード取得のための講習を開催するだけでなく、器材の販売・メンテナンス、ステップアップコースやファンダイビングツアーの開催など、実にさまざまな役割を持っており、あなたのダイビングライフの大きな助けとなってくれます。それだけに“いかに自分に合った、信頼できるショップを選べるか”が、ダイビングを楽しんでいくうえで重要なこと。というわけで、自分にぴったりのダイビングショップを見つけるための10のポイントを紹介しましょう。
ダイビングショップを選ぶときに重視したいのが「通いやすさ」。自宅や会社の近くにあるショップなら、通いやすくて便利。多くのショップは夜9時前後まで営業しており、会社帰りや学校帰りにも気軽に立ち寄れます。何度か通ううちに、すぐにお店の雰囲気に溶け込むことができるはず。また、講習後のツアーやイベントにも参加しやすいなど、さまざまなメリットがあります。
一方、「忙しくてあまりショップに行く時間がない」という人は、リゾートにあるショップ(ダイブリゾート)で、まとまった日数で講習を受けるのも手です。現地の海に精通したスタッフがそろっており、講習後はホームゲレンデとして通うといいでしょう。
都市型
駅から近く、学校や会社帰りに気軽に立ち寄ることができてとても便利。都市部に多い形態なので俗に「都市型ショップ」と呼ばれる。
郊外型
車で来店する方のために駐車場を備えている場合が多く、敷地も比較的広い。ゆったりしていて、さまざまな設備が充実しているショップが多い。大都市近郊や地方都市によく見られる。
リゾート型
ダイビングポイント近くに位置し、ガイド業務を中心に行なっているのでそのポイントに精通しているのが特徴。基本的には現地集合・現地解散だが、最寄駅や空港まで送迎してくれるショップがほとんど。PADIでは「PADIダイブリゾート」という名称で登録されているショップがそれにあたる。
これ以外にも、スタッフが多く在籍する大型ショップや、家族経営のアットホームなショップなど、その形態は実にさまざまですが、PADIではどのタイプのショップでも、提供されるプログラムは世界共通のPADIプログラムですのでご安心を。いろいろなタイプのショップを実際に見て判断してください。
講習にいくらかかるのかは気になるところ。ただし、ダイビングショップの広告などに表示されている料金は、Cカードを取得するまでのすべての料金が含まれていない場合があるので注意が必要です。広告に表示されている料金には下の表の何が含まれているのかを確認するようにしましょう。
安さにひかれて申し込んでも、実は広告に表示されていた料金に含まれている内容はほんのわずかで、あとから追加料金を請求されたり、器材購入が義務づけられていたりするようでは、結果としてかなり割高になってしまいます。トラブルの原因となるので、「最終的にCカードを取得するまでにいくらかかるのか」を、申し込み前にダイビングショップのスタッフにしっかりと確認しておきましょう。
ダイビングショップの雰囲気が自分に合っているかは、ショップ選びの大きなポイント。一口にダイビングショップといっても、店舗の大きさからスタッフの人数、場所までさまざま。それぞれのショップで個性があり、異なる特徴をアピールしています。せっかくCカードを取得しても、スクールの雰囲気が自分に合わなければ、そこで長くダイビングを楽しみ続けることはできないでしょう。
それを確かめるには、平日の夜や休日の夕方など、ゲストが多く集まる時間帯に足を運んで、そのショップが普段どんな雰囲気なのかを体験してみることがおすすめ。ホームページや広告で「このショップなら自分に合っていそうだな」と感じるショップを何軒かピックアップし、実際に足を運んでみましょう。スタッフの接客態度やショップの清潔感、ほかのゲストの様子を自分の目で確かめたうえで、すぐにその雰囲気に溶け込めて、スタッフやゲストと会話が弾むようなら、楽しくダイビングを続けることができるはず。何軒か足を運んだ中で、いちばん居心地がよく感じたショップを選ぶといいのでは?
●スタッフの接客態度
ダイビングをいかに安心して楽しむかは、スタッフの信頼度にかかっているといっても過言ではありません。サービス精神が旺盛で、いつもきめ細やかなケアを提供してくれるスタッフがいるショップなら、安心してダイビングを楽しむことができるでしょう。質問に対してどのように答えてくれるか、ほかのゲストとどのような雰囲気で会話をしているかなどをチェックし、信頼できるスタッフのいるダイビングショップを選びましょう。
●ショップの清潔感
ダイビングは器材とインストラクターに依存しているスポーツ。店内の清掃すらきちんとできないスタッフが、海に出て講習生の小さな不安までケアできるとは考えにくいですよね。真のインストラクターは、ゲストの些細な不安やちょっとしたミスまで目が届き、トラブルの芽をことが大きくなる前に摘んでくれるもの。店内の掃除や整頓など、普段から細かいところまで気を配れる面倒見のよさがなければ、水中でも安心して身を任せることはできません。
ダイビングショップの信頼度は、そこでどれだけ多くのゲストがダイビングを楽しんでいるかによって判断することもできます。本当にゲストのことを考え、ていねいにケアしてくれるショップなら、いつもたくさんのゲストで明るくにぎわうのは当然のこと。休日の夜に遊びに行けば、ツアーから帰ってきたゲストで店内はにぎわっているはずなので、どれくらいのゲストがツアーに参加し、どのように楽しんできたのかをチェックしてみましょう。ツアーに参加したゲストに、実際に話を聞いてみるのもおすすめです。
日本にはPADIの他にもダイビング教育機関が40以上存在すると言われています。しかし、その全てが世界で通用するCカードを発行できるわけではありません。認知度の低いCカードだと、場所によっては潜らせてもらえない恐れがあるのです。たとえばこんなふうに・・・
スタッフ: 「いらっしゃいませ!」
あなた: 「あの~、ダイビングをしたいんですけど」
スタッフ: 「かしこまりました。では、Cカードを見せていただけますか?」
あなた: 「はい」
スタッフ: 「・・・? あの、失礼ですが、これはどこのカードですか? ちょっと見たことがないのですが・・・。」
あなた: 「えっ!? ○○というショップで取ったんですけど・・・。世界中で使える□□っていう指導団体のCカードだって言ってましたけど」
======== スタッフがそのCカードの情報収集に奔走 ========
スタッフ: 「申し訳ございません。やはりこのCカードではあなたがどのようなトレーニングを受けられたのか確認できないので、当店ではタンクをお貸しできません。」
あなた: 「え~っ!!(泣)」
これは冗談ではなく、実際によくある話です。 世間一般で認知されていないCカードでは、その講習内容がわからないため、あなたが信頼できるダイバー教育を受けたかどうかを判断できないのです。自分が持っているCカードで潜れるかどうかを確かめるために、現地のダイビング・ショップ(サービス)にいちいち確認するなんて面倒ですよね。
⇒PADIなら大丈夫!
PADIは "安全にダイビングを楽しむためのプログラム開発"を目的として研究を重ね、常に業界をリードしてきました。PADIプログラムの教育的有効性は高く評価されており、たとえばアメリカ教育審議会(ACE)によって大学単位と同等として推薦されているのは、ダイバー教育プログラムとしては唯一PADIだけです。
こうした内容の確かさが、世界で最も信用できるダイバー教育プログラムとして多くの人に選ばれてきた理由です。
今では世界186カ国以上で128,000人以上のプロフェッショナル・メンバーがPADIダイバーの育成にあたっており、名実ともに世界最大の教育機関として知られています。日本でも年間新規ダイバーの約60%がPADIのCカードを取得しています。
これからダイビングを始めるあなたは、迷うことなく安心してPADIをお選びください。
ダイビングショップを選ぶ際には、講習がどのような施設を利用して行なわれるのかもチェックしておきましょう。たとえ講習料金が安くても、ボロボロの施設を利用しての講習では、楽しさは半減してしまいます。逆に、きちんと整った施設を利用しての講習なら、快適に受けることができ、ダイビングの楽しさも大きくアップするはず。特に女性にとって、シャワーや更衣室の充実度は大きなポイント。プール講習で利用するプールはどんな施設なのか、海洋実習で行く海にはどんな施設があるのか、宿泊する場合はどんなところに宿泊するのかなどを確認しておくことがおすすめです。
「内容の充実した講習を、少しでも安い料金で受講したい」という欲張りな人に、ぜひ注目してほしいのがダイビングショップのキャンペーン。日本全国ダイビングショップ情報では、各ショップの詳細情報にある各コース情報に「キャンペーン・特典」が掲載されており、ダイビングショップによってさまざまなキャンペーン・特典を用意していることがわかります。期間限定で講習料金が安くなったり、器材が安く購入できたり、ショップによって内容はさまざま。何をメリットと考えるかはその人次第ですが、うまく利用すれば、かなりお得にダイビングを始めることができるのではないでしょうか。
日本全国ダイビングショップ情報をCHECK!
日本全国500店以上のPADIダイブセンター/リゾートが網羅されていて、ショップ情報としては日本最大規模。そのすべてがPADIと正式な契約を結んだショップですので安心です。各ショップのホームページにリンクされているだけでなく、詳細情報のあるショップでは、講習料金の総額表示やキャンペーン情報など、さまざまな情報を手に入れることができます。気になるショップが見つかったら、電話してスタッフと話してみたり、実際にお店に足を運んでみましょう。
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⇒ダイビングショップのランクについて