ドライスーツの適切な使用方法をしっかり習得していないダイバーの急浮上による怪我や減圧症などの事例が近年増加しつつあります。そこで、ドライスーツでより安全に潜るために、2023年6月1日より、PADIプログラムにおけるドライスーツ使用に関するルールが更新されました。
PADIプログラムをドライスーツで受講される場合は、次の3つの条件の内、1つを満たす必要があります。
●PADI ドライスーツ・スペシャルティ・ダイバー認定(または他のトレーニング団体による認定)をすでに受けている
●ドライスーツで少なくとも4回のダイビングを行った経験があり、トレーニングレコードやログブックにて証明を提出できる(担当するダイビングショップやダイブリゾートにてコピーを取らせていただきます)
●PADI ドライスーツ・ダイバー・スペシャルティ・コースと平行して受講中である
■よくある質問
Q.このルール変更は、PADIショップやPADIインストラクターによるガイド付きダイビング(PADIコースやPADIプログラムが伴わない場合)にも適用されますか?
A.ガイド付きダイビングがPADI Discover Local Divingの場合、他のPADIプログラムと同じように更新されたこのルール変更が適用されます。PADI Discover Local Divingではなく、通常のガイド付きダイビング(所謂、ファンダイビング)の場合は、受入れるダイブショップやダイブリゾートが最終決定をしますが、PADIの更新された新しいルールに準ずることをPADIとしては強くお勧めいたします。詳しくはショップにご確認ください。
Q.オープン・ウォーター・ダイバー・コースの講習時に、ドライスーツを使用することができますか?
A.はい。できます。次の2つの方法がございます。
①PADIドライスーツ・ダイバー・スペシャルティ・コースをオープン・ウォーター・ダイバー・コースと同時に受講する
②PADIドライスーツ・スペシャルティ・インストラクター資格を持ったインストラクターからオープン・ウォーター・ダイバー・コース受講中に、限定水域でドライスーツ・オリエンテーションを受ける。(PADIドライスーツ・ダイバー・スペシャルティ・コースを同時受講しなくても可)
Q.ディスカバー・スクーバ・ダイビング・プログラム(PADIの体験ダイビング)にドライスーツを使用することができますか?
A.はい。できます。参加者は、体験ダイビングの最初に行うプール/水中スキル練習の際にドライスーツを着用して行います。
なお担当のPADIインストラクターはPADIドライスーツ・スペシャルティ・インストラクターの資格を持っている必要があります。(アシスタントインストラクターやダイブマスターが行う場合は別途PADIプロフェッショナル用のルールがあります)
また、初歩のダイビング技術を習得する場面などでは、PADIプロフェッショナルと参加者は1:1の人数比でなくてはなりません。