PADIインストラクター開発の基礎となるのが、PADIコースディレクターの元で開催されるインストラクター開発コース(以下:IDC)です。このIDCはアシスタント・インストラクター(AI)コースと、オープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター(OWSI)プログラムの2つから構成されています。
eラーニングによる予習が完全に行われている場合に限りAIコース(最低3日間)とOWSIプログラム(最低4日間)を連続して組み合わせたものがIDC(6日間)となります。
★アシスタント・インストラクター・コース(AI)
PADIアシスタント・インストラクター・コースは、PADIインストラクター開発コース(IDC)の最初の一部です。このコースはPADIプロフェッショナルとして経験を得るだけでなく、PADIダイバー教育システムを学ぶ最初のステップでもあります。
PADIアシスタント・インストラクターになるとできること
- PADIインストラクターの元で、PADIダイバーコースの知識開発部分を実施できる。
- PADIインストラクターの元で、PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースのトレーニング・ダイブ中にある水面スキルの評価を実施できる。
- PADIピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー・スペシャルティ・ダイバーをPADIインストラクターの元で認定できる。
- プロジェクトAWAREスペシャルティ・コースを認定できる。
- PADIディスカバー・スクーバ・ダイビングのプールまたは限定水域ダイブを実施できる。
- エマージェンシー・ファースト・レスポンス・インストラクター・コースを修了すればエマージェンシー・ファースト・レスポンス・コースを実施できる。
- デジタル・アンダーウォーター・フォトグラファー・インストラクター・コースを修了すればデジタル・アンダーウォーター・フォトグラファーコースを実施できる。
- エマージェンシー・オキシジェン・プロバイダー・インストラクター・コースを修了すればエマージェンシー・オキシジェン・プロバイダー・コースを実施できる。
※上記すべては新規及び更新手続きを完了し、保険加入をしていることが条件となります。
※コース実施の詳細については、必ず担当インストラクターに確認をしてください。
※上記以外に、PADIダイブマスターが実施できる項目も含みます。
コース参加の条件
- PADI ダイブマスターまたは:
- 一般に広く認められている他のレクリエーション・ダイバー教育機関に所属する優良インストラクター(資格更新済み、または更新資格を有する)。
- 一般に広く認められている他のレクリエーション・ダイバー教育機関でリーダーシップ・レベルの認定を有する(資格更新済み、または更新資格を有する)*;ログに記録されたダイブ経験 60 本; ナイト・ダイビング、ディープ・ダイビング、アンダーウォーター・ナビゲーションの経験を証明する書類。
- 18歳以上であること。
- ダイビングに適した健康体であると医師が署名し、健康状態に変化はないことが記された過去 12 か月以内の健康診断書。
- 過去 24 か月以内に、 EFR 一次および二次ケア・コースまたは参加受入資格を満たす他のトレーニングを修了。
- PADI ダイブマスターでない場合は、 PADI ダイブマスター・コースのダイバー・レスキュー・スキル評価を修了する。
- 必要に応じて、 PADI 以外の参加受入資格を満たすエントリー・レベル、アドヴァンスド、レスキュー、リーダーシップ・レベルに相当する資格*を証明する書類を提出する。
AIコース達成条件
- 以下の PADI IDC eラーニング・カリキュラム・コンポーネントを修了する:
- 1-初めに
- 3-PADI システムの概要
- 4-学習、インストラクション、 PADI システム
- 5-ディスカバー・スクーバ・ダイビングとエクスペリエンス・プログラム
- 7-リスク・マネージメントと法律上の留意事項
- 8-リスクを管理する
- 9-PADI クオリティ・マネージメントとライセンシング
- 10-講習プレゼンテーション入門
- 11-知識開発の実施と評価
- 12-限定水域トレーニング
- 13-オープンウォーター・トレーニング
- 15-ビジネス・オブ・ダイビング(オプション)
- 16-レクリエーショナル・ダイブプラナー(RDP) の教え方(クロスオーバー候補生は必修; PADI メンバーはオプション)
- 以下の IDC カリキュラム・コンポーネントに参加する:
- オリエンテーション
- PADI システム・ワークショップ
- 学習と講習ワークショップ
- ディスカバー・スクーバ・ダイビング・ワークショップ
- リスク・マネージメントとライセンシング・ワークショップ
- 知識開発プレゼンテーション・ワークショップと候補生による知識開発プレゼンテーション
- スキル開発ワークショップ
- 限定水域トレーニング・ワークショップと候補生による限定水域講習プレゼンテーション(水に入って実施)
- オープンォーター・トレーニング・ワークショップと候補生による
- オープンウォーター講習プレゼンテーション( 水に入って実施)
- セールス・テクニック・ワークショップ(オプション)
- コース終了
- オープンウォーターで、 PADI ダイブマスター・コースのダイバー・レスキュー評価を修了する。
- 少なくとも 2 回の知識開発講習プレゼンテーションを行なって評価を受け、 1 回のプレゼンテーションで 3.4 以上を得点する。ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー・コースから1回のプレゼンテーションを行なうことが推奨される。
- 少なくとも 2 回の限定水域講習プレゼンテーション(水に入って)を行なって評価を受け、 1 回のプレゼンテーションで 3.4 以上を得点する。 1 回のプレゼンテーションで、候補生は認定アシスタントなしで実施する。
- ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー・コースを含めた少なくとも 1 回の統合(2 種類のスキルを組み合わせた)オープンウォーター講習プレゼンテーション(水に入って)を行なって評価を受け、各スキルで 3.4 以上を得点する。
- スキル評価スレートにリストされている 24 種類のダイブスキルを行ない、合計 82点以上を得点する。いずれのスキルも 3.0 未満であってはならない。
- PADI システム、規準、手続きエグザムで 75% を得点し、答えを間違えた問題については、内容を理解するまで復習する。得点が 75% 未満の候補生は再試験
講習時間
eラーニングによる予習が完全に行われている場合に限りAIコース(最低3日間)
★PADI OWSIプログラム
PADI OWSIプログラムはPADIインストラクターになるための最終のステップです。 このコース中、それぞれの生徒が必要としていることをPADIダイバー教育システムを使って適応させることを学びます。包括的なトレーニングと多様な教材を使い、同僚や生徒から多くの信頼も得ることになります。このPADIオープン・ウォーター・スクーバ・インストラクターは、PADIディスカバー・スクーバ・ダイビングからPADIダイブマスター・コースまで幅広い範囲に及ぶPADIプログラムを実施することができます。
コース参加の条件
- PADI アシスタント・インストラクター、 PADI インストラクター、または少なくとも過去 6 か月にわたって、一般に広く認められている他のレクリエーション・ダイバー教育機関に所属する優良インストラクター(更新資格を有する)。
- 18歳以上であること。
- ダイビングに適した健康体であると医師が署名し、健康状態に変化はないことが記された過去 12 か月以内の健康診断書。
- 認定ダイバーになって少なくとも 6 か月が経過。
- 過去 24 か月以内に、 EFR 一次および二次ケア・コースまたは参加受入資格を満たす他のトレーニングを修了、または他の救急医療団体のエマージェンシー・ファースト・レスポンス (EFR) インストラクターまたは CPR/ファーストエイド・インストラクター。
- 必要に応じて、 PADI 以外の参加受入資格を満たすエントリー・レベル、アドヴァンスド、レスキュー、リーダーシップ・レベルに相当する資格*を証明する書類。
コース内容
- 以下の PADI IDC eラーニング・カリキュラム・コンポーネントを修了する:
- 1-初めに
- 2-ダイブリーダーのためのダイブセオリー(ダイビング理論)
- 3-PADI システムの概要
- 4-学習、インストラクション、 PADI システム
- 5-ディスカバー・スクーバ・ダイビングとエクスペリエンス・プログラム
- 6-PADI オープン・ウォーター・ダイバー・コース
- 7-リスク・マネージメントと法律上の注意点
- 8-リスクを管理する
- 9-PADI クオリティ・マネージメントとライセンシング
- 13-オープンウォーター・トレーニング
- 14-継続教育とリーダーシップ・コース
- 15-ビジネス・オブ・ダイビング
- 16-レクリエーショナル・ダイブ・プラナー (RDP) の教え方-クロスオーバー候補生は必修; PADI メンバーはオプション
- 例外: PADI アシスタント・インストラクターは、過去 12 か月以内に修了した IDC eラーニング・セクションを繰り返す必要はない。これは、 eレコードまたはインストラクター候補生情報とトレーニング記録に記載されている。
- 以下の IDC カリキュラム・コンポーネントに参加する:
- オリエンテーション
- ダイブセオリー(ダイビング理論)ワークショップ
- PADI システム・ワークショップ
- ディスカバー・スクーバ・ダイビング・ワークショップ
- オープン・ウォーター・ダイバー・コースのスケジューリングとセットアップのワークショップ
- 知識開発プレゼンテーション・ワークショップと候補生による知識開発プレゼンテーション
- スキル開発ワークショップ
- 限定水域トレーニング・ワークショップと候補生による限定水域講習プレゼンテーション
- オープンォーター・トレーニング・ワークショップと候補生によるオープンウォーター講習プレゼンテーション
- 継続教育ワークショップ
- アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コース・ワークショップ
- レスキュー・ダイバー・コース・ワークショップ
- セールス・テクニック・ワークショップ
- コース終了
- 少なくとも 1 回の知識開発講習プレゼンテーションを行なって評価を受け、 3.4 以上を得点する。
- 2 回以上の限定水域講習プレゼンテーション(水に入って実施)を行なって評価を受け、 1 回のプレゼンテーションで 3.4 以上を得点する。 1 回のプレゼンテーションで、候補生は認定アシスタントなしで実施する。
- オープンウォーターで、少なくとも1回の統合(2 種類の)スキル・オープン ウォーター講習プレゼンテーション(水に入って実施)を行なって評価を受け、 各スキルで 3.4 以上を得点する。
- スキル評価スレートにリストされている 24 種類のダイブスキルを行ない、 合計 82 点以上を得点する。いずれのスキルも 3.0 未満であってはならない。
- ダイブセオリー(ダイビング理論)エグザムの全セクションで 75% を得点し、答えを間違えた問題については、内容を理解するまで復習する。得点が 75% 未満の 候補生は再試験。
- 用具を使わずに 400 メートル/ヤードをノンストップで泳ぐ。ストロークの形は 問わない。
- 用具を使わず水着だけを着用して、 10 分間の立ち泳ぎ、またはボビングもしくは フローティングで浮いている状態を保つ。
- 限定水域またはオープンウォーターで、シミュレーションによる水面パニック・ ダイバーのレスキューを模範的なクオリティでデモンストレーションする。
- オープンウォーターで、シミュレーションによる水面で反応がなく呼吸していない ダイバーのレスキューを模範的なクオリティでデモンストレーションする。
- オープンウォーターで、以下を含むシナリオに参加する:
- シミュレーションによる反応がなく呼吸していないダイバーを水面に 引き上げる
- 水面で人工呼吸を含めた救助
- エキジット
- 水面人工呼吸と、人工呼吸用マスクもしくはレスキュー・ブリージング・マスクを使って事故者に酸素を投与することを含めて、ボート/岸でファーストエイドを施す
講習時間
eラーニングによる予習が完全に行われている場合に限りOWSIプログラム(最低4日間)