透明度も魚影の濃さもピカイチ 八丈島
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東京から南へ約287kmに浮かぶ八丈島。伊豆諸島で2番目に大きい、周囲約51kmの島の中は、ハイビスカスやストレチアなどの色鮮やかな花々が咲き誇り、南の島らしい雰囲気が漂っています。島全体が「富士箱根伊豆国立公園」に指定されており、光るキノコとして知られる「ヤコウタケ」や小型の鹿「キョン」などのユニークな植物や動物もいっぱい。島のランドマークとなっているのは、八丈富士と三原山。この2つの火山の噴火による溶岩の接合で島ができたため、水中も陸上もダイナミックな地形が特徴です。
ボートスポットは、八丈島とその西に浮かぶ八丈小島の周辺に30以上。漁船を乗り合いで利用することが多く、出航の時間が決められており、遅れるとほかのグループに迷惑をかけてしまうので注意。また、ボートの上では荷物をコンパクトにまとめるなどして、みんなで気持ちよく利用できるように心がけたい。潜りたいスポットがある場合は、早めに予約してリクエストすることがおすすめ。
八丈島のビーチスポットは、島の東西南北に点在しており、風向きによって使い分けることが可能。台風が直撃でもしない限り、どこかしら潜ることができるのがうれしい。スポットまではダイビングサービスの車で移動し、そこでセッティングするのが一般的。ほとんどのビーチスポットにトイレやシャワーが完備されており、快適にダイビングを楽しむことができる。エントリー口がスロープになっているスポットでは、滑らないように足元に注意してエントリーしよう。
透明度
8~11月:25~40m、12~7月:20~25m
水温
4~5月:20~24℃、6~7月:23~26℃、8~9月:27~29℃、10~11月:24~26℃、12月:19~21℃、1~3月:17~20℃
天気
黒潮の影響を強く受ける八丈島は、年間を通して温暖多湿な海洋性亜熱帯気候。年間平均気温は18℃と暖かく、ヤシやシダなどの亜熱帯性の植物が自生しています。雨の降る日が多いので、しっかりと準備していきたい。
逢える生物たち
通年見られるのが、アオウミガメやテングダイ、レンテンヤッコ、ナメモンガラなど。回遊魚も1年を通してよく見られる。5~6月はユウゼンが大きな群れを作る「ユウゼン玉」のシーズン。また、水温の低い冬~初夏にかけての時期は、マダラエイやハンマーヘッド、ニタリなどのサメ・エイ類に出会えるチャンスも。1~3月はコンシボリやベニシボリなど貝殻を持つウミウシの姿も見られる。
※上記はあくまでも目安となりますので、ご了承ください。詳しくは現地のPADIダイビングショップへお問い合わせください。
おすすめダイビングコース
各エリアでPADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースを含めた各コースを受講することが可能。夏場は体験ダイビングも実施されている。
エリアによってさまざまな水中環境が楽しめるため、アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースやナビゲーションSP、ボートSPなどの受講がおすすめ。ビーチスポットでのんびり楽しむこともできるので、デジタル水中フォトSPや魚の見分け方SPなども受講すると、その後のダイビングの楽しみの幅がぐっと広がるはず。
また、週末を利用して通いやすいため、ホームグラウンドとして潜り込み、経験を積んでPADIプロフェッショナルを目指すことも可能だ。
*詳しくは現地のPADIダイビングショップへお問い合わせください。
八丈島へは東京・竹芝桟橋から《東海汽船》の大型客船が毎日1便運航されている。飛行機に比べて料金が安く、夜出発して朝到着するというスケジュールのよさで人気が高い。行きは東京・竹芝桟橋を夜10時半に出発するので、東京近郊に在住の人なら、会社が終わって一旦家に帰ってからでも間に合うのがうれしい。ぐっすり眠って、到着したらすぐにダイビングを楽しむことができる。そのほか、羽田空港から飛行機でアクセスする方法もある。
その他の楽しみ方アフターダイブの充実度も八丈島の大きな魅力。島内には、島料理が食べられる食事処やバラエティ豊かな温泉、壮大な自然や伝統文化を体験できる観光名所、お土産物屋などが数多くあり、ダイビング後の時間や最終日の出発までの時間を思う存分楽しむことができる。島内ののどかな雰囲気を味わいながら、のんびりドライブを楽しむのもいいだろう。