PADI AWARE
~美しい海の環境をいつまでも守りたい~

AWARE:日本の活動


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日本で行なっているPADI AWAREの各種活動をご紹介します。
全国のPADIショップやプロメンバーが実施している各地域での水中と陸上の清掃活動、AWAREをテーマとしたPADIスペシャルティ・コースの普及・啓蒙、陸上と海洋のごみ問題や、世界に誇る沖縄の美しいサンゴを守るためにAWARE(日本)は各環境保護活動団体や企業とのパートナーシップを通して日本の海を考え、活動しています。

PADIプロメンバー主導による水中と陸上の清掃活動

全国のPADI登録店とプロフェッショナル・メンバー主導による水中と陸上の清掃(クリーンナップ)活動を応援しています。
清掃活動のお申し込みをいただいたPADIプロメンバーの方にはごみ袋を無償で提供しており、2008年からバイオマス(資源米)を原料とした「ライスポリ」で作られたごみ袋を提供しています。ライスポリパックは燃焼カロリーが低いため、焼却炉にも優しく、有害ガスの発生がありません。政府の備蓄米で古くなったため食べられないものや、様々な理由で食用に適さないお米「古古米」を使った米率70%のペレットをベースポリマーに、ポリプロピレン樹脂で希釈した米率35%製品で、化石原料系プラスチック製品と比較するとCO2排出量を約30%削減できています。(社)日本有機資源協会認定・バイオマスマーク認定商品(認定番号【第070030号】>

2023年7月からはバイオマスプラスチック原料のサトウキビを原料として使用。さらに従来の40リットルの袋1種のものを、近年のごみ分別の観点も考慮して1枚20リットル・分別用2種で1セットという形にしました。

● PADIメンバーによる活動報告はこちらから → 2024年2023年

● 水中ごみを回収する市民科学プログラム「Dive Against Debris」を実施したマップははこちらから → Dive Against Debris Map

● ダイブスポットを保護するネットワーク「Adopt The Blue」に登録しているPADIプロメンバーのマップはこちらから → グローバルアクションマップ




沖縄のサンゴ保全活動(チーム美らサンゴとの取り組み)

「自分たちの手でサンゴを植え付け、かつての水中景観を取り戻したい」。「チーム美らサンゴ」は、沖縄県・恩納村でのサンゴ苗の植え付けプログラムや沖縄県外における啓発イベントを通じて、「美ら海を大切にする心」をより多くの人々に広げることを目的に活動しています。
チーム美らサンゴ」は2004年に沖縄県内外の企業が集まって結成され、地元関係者の協力や環境省・沖縄県・恩納村などの行政の後援を得ながら、生態多様性の宝庫であり、観光資源でもあるサンゴの保全に取り組んでいます。

AWAREとPADIはチーム美らサンゴが結成された2004年からチームに参加し、沖縄のサンゴの保全活動に協力しています。

● チーム美らサンゴの植付イベントレポートはこちらから




陸上のごみ拾い活動(NPO法人 海さくらとの取り組み)

神奈川県・江の島を中心に活動しているNPO法人 海さくら。江の島をベースにしたごみ拾い活動に加えて、日本財団・海と日本プロジェクトのひとつである「ブルーサンタ」などのイベントを開催し、全国的な清掃活動を行なっています。さらに、NPO法人 海さくらは2019年から世界的な清掃イベントの「ワールドクリーンアップデー」の日本のリーダーを担っており、毎年9月に行なわれるワールドクリーンアップデーイベントも江の島を中心に全国的に展開しています。
また、「ごみ拾い・環境イベントポータルサイト BLUESHIP(ブルーシップ)」も運営しており、PADIショップやプロメンバーを含む全国の清掃イベントの募集と報告を行なっています。

AWAREとPADIは2012年から海さくらに協力し、陸上や海岸のごみ拾い活動を促進し、海洋プラスチックごみや日本のごみ問題解決に向けて活動しています。




廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト
(企業、地元漁師、地元PADIメンバーとの取り組み)

皆さんも一度は耳にしたことがあると思われる「ゴーストギア」。世界の海に流出している漁具です。 これらの流出量は年間50万~115万トンとも言われており、多くがプラスチックでできています。海洋プラスチックごみによって、多くの海洋哺乳類、海鳥、ウミガメなどの生物が被害を受けています。海洋プラスチック被害の中でも最も危険なものがこの「ゴーストギア」なのです。海洋生物へのダメージだけでなく、漁網が覆い被さることによるサンゴや海藻群落などへの悪影響、プラスチックに含まれる化学物質による生物・水質の汚染などの海洋生態系へのダメージ、本来あるべき漁獲の減少、景観の悪化による観光業へ影響などの社会・経済的ダメージもあります。

そこでAWARE(日本)は企業と協力し、漁網が海に投棄されないように適正な回収方法を提案し、さらに使用済み漁網を資源として回収し、より付加価値の高い製品にアップサイクルする仕組みを構築することを2020年より進めてきました。地元のPADIメンバー、自治体、漁協と協働し、「ゴーストギア」発生予防策に取り組み、適正な漁具の管理を促しつつ、使用済みとなった漁網の回収システムを構築をすることが目標です。

>> AWARE(日本)の新しい取り組み 「廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト」がスタート!

>> 廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト:大学生体験イベント~春の海ごみゼロウィーク




環境保全イベントの企画・実施

地元PADIメンバーや自治体・漁協などと協力し、年間を通じて各地域で海岸や水中の環境保全活動のイベントを企画・実施しています。毎年9月の「AWARE WEEK」を始め、「ワールドクリーンアップデー」や「海ごみゼロウィーク」などの時期に合わせてのクリーンナップイベントや、サンゴの植樹イベントなども開催しています。イベント時にはPADIメンバーやダイバーを始め、一般の方々が参加することも。PADIやAWAREが企画実施するイベントもありますが、既存の地域イベントに参加することもあります。PADIやAWAREのスタッフも現場に出てPADIメンバーや協力者・参加者とコミュニケーションを図り、イベントを通じてAWAREが推し進める海岸と水中の環境保全活動を促進しています。

● 2023年

>> 9月16日(土)、伊東・いるか浜にて、海岸と水中の清掃活動:AWARE WEEK in 川奈イベントを実施しました

>> 9月2、3日に本栖湖で水中クリーンナップ活動を実施-99名の参加者が約44キロのごみを水中から回収

>> 5/13-14平沢マリンフェスでサンゴ植樹ダイブ実施!

● 2022年

>> 海ごみゼロウィーク! 東伊豆・IOP「WaterBornフェスティバル」に参加しました!

● 2021年

>> 海ごみゼロウィーク! 東伊豆・富戸「WaterBornフェスティバル」に参加しました!




SEIKO<プロスペックス>との取り組み

セイコーウオッチ株式会社の本格スポーツウオッチブランド<セイコー プロスペックス>は、PADIおよびPADI AWARE財団が取り組む海洋保護活動「Marine Debris Program(海洋ごみプログラム)」への支援を開始。セイコーは、これまでセイコーダイバーズを愛用しているダイバーや、大いなる海へ感謝の気持ちを込め、Save the Ocean活動を通じて、海洋保護に貢献していくことが発表されました。詳細はこちらから
そして日本国内での取り組みとして「SEIKOxPADI AWAREクリーンナップ」を2021年より開始しました。

>> SEIKOは、PADI AWARE財団の水中ごみ(Marine Debris)プログラムのオフィシャルパートナーとして海洋保護をサポート

>> SEIKOxPADI AWAREで水中とビーチのクリーンナップを行ないました!

>> 第2回!SEIKOxPADI AWARE 水中とビーチのクリーンナップを実施!

>> 第3回 SEIKOxPADI AWARE 水中とビーチのクリーンナップと、海洋プラスチックのアップサイクル・ワークショップを実施しました!

>> 第4回 SEIKOxPADI AWARE 水中とビーチのクリーンナップを実施しました!

また、2018年にはナショナルジオグラフィックチャンネル協力のもと、沖縄・恩納村での「チーム美らサンゴ」活動を舞台に、SEIKO×PADIコラボレーションモデルのCMを作成しました。




静岡県(一般財団法人マリンオープンイノベーション機構(MaOI機構))との取り組み

静岡県が取り組む「マリンオープンイノベーションプロジェクト(MaOIプロジェクト)」の推進機関、MaOI機構。静岡県の100%出資により、2019年7月に設立されました。近年、世界的に注目されている「Blue Economy(持続可能な海洋経済)」の 考え方を踏まえ、海洋産業の振興と海洋環境の保全の両立を目指した活動を進めています。

AWAREとPADIは、日本でも有数のダイビングスポットがある静岡県と協力し、「Save the Sea of Sizuoka ~ 美しく豊かな静岡の海を未来につなぐ会」ウェブサイト内に、「オーシャンクリーンプロジェクト in 静岡」を2021年9月よりスタート。ダイバーによる海中の清掃活動「クリーンナップ・ダイビング」を応援するウェブサイトを展開しています。




AWAREをテーマとしたPADIスペシャルティ・コース

海の環境を守るために必要な知識をスキルを身につけられるAWAREをテーマとしたPADIのスペシャルティ・コース。ダイバーでなくても受けられるコースもありますので、家族や友人も誘って一緒に参加するのもおすすめです。

プロジェクトAWARE   ● サメの保護   ● Dive Against Debris   ● サンゴ礁の保護   ● 魚の見分け方
水中ナチュラリスト

各コースの教材となっている「AWAREマニュアル」はこちらからPDF版のダウンロードが可能です。→ マニュアルのダウンロード


プロジェクトAWARE

サメの保護

Dive Against Debris

AWARE年次レポート(Annual Report)

AWAREの世界的な年次レポート(日本語)です。世界各地のAWAREの海洋ごみへの取り組みやワークショップなどの活動、地域や行政との取り組み、Dive Against Debrisデータ、寄付の詳細などが記載されています。
※ 2023年12月現在、最新版は2021年版です。

2016年 | ● 2017年 | ● 2018年 | ● 2019年 | ● 2020年 | ● 2021年 |



AWARE:これまでの活動

ナショナル ジオグラフィック チャンネルとの取り組み

AWAREとPADIは2005年より2018年まで、ナショナル ジオグラフィック チャンネルと協力し、7月の海の日から一週間を「PADIマリンウィーク」、8月の一か月を「PADIオーシャンマンス」と称して、海をテーマとした特別編成の番組を「ナショナル ジオグラフィック チャンネル」と「ナショジオワイルド」で放映。ナショジオ独自のドキュメンタリー番組を通じて海や生き物への興味や知的好奇心をさらに高めていただく番組をご提供してきました。

番組だけでなく、親子の体験イベントも実施。
夏休み期間の8月には、神奈川県・由比ガ浜海水浴場での「FOXビーチハウス」にてアーティストのDef TechやNPO法人・海さくらとのごみ拾いイベントを実施(2012年~2013年)。
さらに「PADIマリンスクール」として、白崎海中公園や神奈川県立観音崎公園、下田海中水族館などでの磯場観察、エプソン 品川アクアスタジアム(現マクセル アクアパーク品川)や八景島シーパラダイス、油壷マリンパークなどの水族館で、イルカの飼育体験や水族館のバックヤード見学の親子体験イベントを実施してきました。
2013年からは舞台を沖縄・恩納村に移し、「PADIマリンスクール in 沖縄 Supported by チーム美らサンゴ&ナショナル ジオグラフィック チャンネル」として実施。「チーム美らサンゴ」のノンダイバーコース(サンゴ苗の作成、スノーケリング、半潜水船型グラスボート「サブマリン Jr.」に乗り込んでサンゴの観察・海中世界の探索)を体験いただくことで、海とサンゴの大切さを伝えてきました。

YouTube再生リスト:ナショナル ジオグラフィック チャンネルとの取り組み


7月の海の日から一週間、ナショナル ジオグラフィック チャンネルとナショジオワイルドで放映された「PADIマリンウィーク」

神奈川県・由比ガ浜海水浴場でのFOXビーチハウスイベント。Def Techと一緒にごみ拾いも行ないました。

磯場観察や水族館での親子体験イベントを経て、2013年より「PADIマリンスクール in 沖縄」として実施。

湘南学園小学校との取り組み

AWAREは、2016年から2018年まで、神奈川県・藤沢市にある私立湘南学園小学校にて、3年生の児童を対象に「海とサンゴのお話をする課外授業」を実施してきました。

湘南学園小学校では各学年ごとの総合学習の年間テーマを決めており、3年生の総合学習では「私たちの身近な自然~海~」というテーマで、その一環としてこの取り組みが行なわれました。

この課外授業内では「チーム美らサンゴ」の協力をいただき、講師の派遣やサンゴスティックにメッセージを描くということも行ないました。子供たちのメッセージが描かれたサンゴスティックは後日沖縄・恩納村へ送られ、メッセージを描いていただいたスティックはすぐに沖縄に送り、中間育成という段階に入りました。中間育成とは、サンゴの苗をスティックに付け、サンゴ苗とスティックの固着を強化させる段階です。

数か月後に行なわれた「チーム美らサンゴ」の植付けイベントにて、AWAREとナショナル ジオグラフィック チャンネルのスタッフが沖縄に行き、子供たちの願いが込められたスティック(サンゴ苗)を植え付けました。

この湘南学園小学校との取り組みは、AWAREとナショナル ジオグラフィック チャンネルとの「ナショジオ課外授業 with Project AWARE」という取り組みの一環で実施されました。

YouTube再生リスト:湘南学園小学校との取り組み


湘南学園小学校の3年生の児童の皆さんに「サンゴと海のお話し」の課外授業を実施。

沖縄のチーム美らサンゴ関係者も講師として参加。地元・湘南の海と沖縄の海もつながっていることを伝えます。

児童の皆さんが海や沖縄のサンゴに向けてのメッセージをサンゴスティックに描いてくれました。

ワールドオーシャンズデー・ジャパン(World Oceans Day Japan)との取り組み

ワールドオーシャンズデーは、1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミットで水中世界の重要性を認識するよい機会として考案されました。
2009年に国連によって6月8日がワールドオーシャンデーと正式に指定され、世界中の水族館や動物園、環境保護団体や学校などで世界の海を守るための行事やイベントが開催されています。

NPO法人としてワールドオーシャンズデー・ジャパンが設立された2012年当初から2017年までAWAREとPADIは協力を続けました。

海の近くに住んでいても海から離れていても私たちの毎日の行動は、地球の70パーセントを覆う海に影響を与え、食べる物から呼吸する空気まで、すべて海が関連しています。AWAREとPADI共に、感動を与えてくれる海に感謝するに日にするべく、ワールドオーシャンズデー・ジャパンを始めとする協力者と一緒に、普及啓発イベントやビーチと水中のクリーンナップ活動を実施することをはじめ、全国のPADIプロメンバーに各地でのワールドオーシャンズデー活動を促進してきました。

YouTube再生リスト:ワールドオーシャンズデーとの取り組み


新江ノ島水族館などの施設でもワールドオーシャンズデー関連の各種イベントが実施されました。

湘南・腰越から片瀬東浜・西浜ビーチをクリーンナップ。

ダイバーの協力を得て水中のごみ拾いも実施しました。



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