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PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースは、ダイビングを安全に楽しむための基本的な知識とスキルを身につけるコースでした。そのPADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースで習った「減圧症」、皆さんは覚えているでしょうか。
この「減圧症」にならないために潜水計画をたてたりするはずですが、残念ながら減圧症になってしまうダイバーは毎年ゼロになりません。逆に、最近は「減圧症」が顕著に見られるといってもよいほどです。
ダイブ・コンピューターは便利なダイビング器材ですが、便利ゆえに「単につけて潜ればよい」的な、理解不足による誤った使い方などによって減圧症が増えているのが現実です。
このコーナーでは「安全ダイビング」を大きなテーマとして減圧症に対する理解を深めていただき、減圧症をはじめとするダイビング事故を未然に防ぐことができるよう、DAN JAPAN DD NETドクターからダイバーの皆さんにアドバイスをしていただきます。


第1回
減圧症(DCS:decompression sickness)と減圧障害(DCI:decompression illness)

 減圧障害とは 
最近、よく耳にするようになった「減圧障害」という言葉。言葉としては知っていても、その内容についてはほとんど正確に知られていないようです。第1回は減圧障害について説明したいと思います。

ダイビング中に体に溶けた窒素が、減圧のときに気泡化して組織が圧迫され、しびれや痛みなどの症状を伴うのが減圧症(*1)。動脈に気泡が詰まり、血液の流れが遮断されたために生じるのが動脈ガス塞栓症。この両者を合わせて、またはどちらか区別がつかない状態を減圧障害といいます。減圧症か動脈ガス塞栓症か明確にできない理由は、動脈ガス塞栓症の原因が、よく知られている肺の気圧外傷(いわゆる肺破裂)だけではなく、実際には減圧症と非常によく似ている症状を起こすタイプの動脈ガス塞栓症があることがわかってきたからなのです。

image1 動脈ガス塞栓症のメカニズムは、1つはよく知られている減圧性気胸によるもの(いわゆる肺破裂によるエアエンボリズム)。パニックを起こして息を留めて急浮上したときなどに発生します。2つ目は、静脈に生じた気泡(*2)が肺に流れ(*3)、肺の血管を通過して脳などの動脈に詰まるもの(*4)。3つ目は、心臓の右の部屋(右心房)に流れ着いた気泡が、心臓の左右を分ける壁(心房中隔)にある穴(*5)を通過して左の部屋(左心房)に流れ込み、その気泡が動脈を流れ脳などに達するというものです(*4)

1つ目の減圧性気胸によるものは、ダイビング直後に発症することが多く、約30%が死亡します。生存した場合でも、意識レベルの低下、筋力の低下、目の見え方がおかしい、言葉がうまくしゃべれない、尿や便が出にくい、手足の感覚が鈍いなど脳の症状がみられます。同時に肺(いわゆる肺破裂)の症状も伴い、非常に重篤なので容易に診断できます。しかしながら、2つ目と3つ目の動脈ガス塞栓症は減圧症と非常に似た症状がみられ鑑別がつかないことがあります。

image3 image2

 減圧症・減圧障害はまれな病気ではない 
減圧症は、以前はまれな病気でしたが、今ではまったく珍しくなくなりました。レジャー・ダイバーの減圧症が、ダイブ・コンピューターの普及とともに増加したからです。ダイブ・コンピューターは減圧症の予防のために使用されているはずですが、多くのダイバーがコンピューターの減圧停止指示が出るまでは潜ってよいと思っているため、ダイブテーブルに従うより残留窒素が増え、リスクが上がったのです。また、これまで減圧症と診断されてきた患者さんの中には、減圧障害の方も少なからず含まれていることがわかってきました。日本のアクティブなレジャー・ダイバーは約30万人、減圧症患者の発生は年間約1,000人弱です。減圧症に罹る確率はおよそ10,000本に1回。軽い減圧症(mild DCS)を含めると2,000〜4,000本に1回といわれています。私もこれまで約30年で数1,000本潜っているため、同じボートに乗り合わせたダイバーが減圧症になったことが何回かあります。

 減圧症になり得る要因を考慮し、十分に余裕をもったダイビングを行なうこと 
PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースでも学んだと思いますが、ダイブテーブルやダイブ・コンピューターは万人向けの情報を提供しており、それを使うダイバーの体型や年齢、その日の体調などは考慮していません。ダイブテーブルやダイブ・コンピューターで設定されている限界より十分に余裕を持ってダイビングして、時間や深さ以外の減圧症の要素(疲労、脱水症状、ハードな運動、寒さ、年齢、体調不良、ケガ、ダイビング前後の飲酒、肥満など)が当てはまる場合には、さらに注意をする必要があります。減圧症になる危険を減らすには、ダイブテーブルやダイブ・コンピューターに表示される「無減圧潜水時間」のギリギリまで潜るのではなく、十分な余裕を持ってダイビングを終了するよう心がけてください。

次回は、減圧障害の予防と対応について説明します。


*1:気泡が、脳や脊髄にできるとしびれ感や手足の力が入りづらいという症状がみられます。内耳であればめまいや難聴、関節や筋肉であれば痛みや違和感、皮膚であればかゆみや発疹などです。肺の毛細血管に気泡が詰まって生じる胸痛や息切れも減圧症に含めますが、主には「血管外」気泡が原因です。
*2:日常的なダイビングでも(減圧症を発症しなくても)、浮上後、静脈中に気泡が生じます。流れている気泡を超音波診断装置(心エコー)で確認することもできます。
*3:全身から心臓に集まった気泡は肺に運ばれ、ほとんどは肺の毛細血管に捉えられ呼気として排出されます。血管に詰まる気泡が多すぎると、いわゆるチョークスと呼ばれる肺の減圧症を起こします。
*4:脳症状は有名ですが、動脈中の気泡は全身に分配されるため、その他さまざまな症状が出現する可能性があります。
*5:卵円孔開存という壁の穴が開いている人は、健常人の約10人に1人いるといわれています。病気ではなく、通常の健康診断では調べられていないので自覚しているダイバーはほとんどいません(次回号で説明)。


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