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マクロ撮影 クローズアップレンズを使う@
ph

今月のお手本

◆カメラ:OLYMPUS E-PL2
◆プロテクター:PT-EP03
◆撮影モード:水中マクロ
◆絞り値:F8.0
◆シャッター速度:1/80
◆露出補正:-0.7EV
◆ISO:200
◆フラッシュ:ON/UFL-1×1、フラッシュ補正-0.3EV
◆WB:水中WB
◆撮地:沖縄/慶良間

ph前回は、マクロ撮影で使用されると思われるレンズを3種類チョイスして比較を行なった。14-42mm標準ズームレンズ、マイクロフォーサーズの新しい60mmマクロレンズ、フォーサーズの50mmMCにテレコンバーターを併用したレンズを使い、それぞれのレンズの最短撮影距離で撮影して、どれくらいの違いがあるか比較してみた。レンズによって被写体の大きさや描写の雰囲気が変わることを理解いただいたと思う。

今回は前回のテスト撮影で、被写体の大きさが一番小さく、倍率が低かった14-42mm標準ズームに「水中用クローズアップレンズ」を装着して撮影してみる。

標準ズームはカメラ購入時にカメラにセットされてくるレンズで、安価で守備範囲の広いレンズと言えるが、水中マクロ撮影のジャンルでは、思うように被写体に寄れず、思った大きさに撮れなかったり、近づきすぎてピントが合わなかったりすることが多々ある。

だが、水中用クローズアップレンズを装着することで最短撮影距離が短くなり、被写体に近づいて撮影できるようになるため、倍率を稼ぎ、被写体を大きく写すことができるようになる。このレンズをつけただけでは大きくならず、レンズをつけて近づくことで大きく写せるという点を良く理解していただきたい。

また、クローズアップレンズをつけると、ピントが合う撮影距離がほぼ固定されてしまう欠点があるから注意が必要だ。要するに、あるポイントからそれ以上近づいてもそれ以上離れてもピントが合わないということだ。撮影のコツは、ピントの合う幅がとても薄いので、右手だけの片手撮影は厳禁。左手でカメラをホールドしてピントの合うポイントを探り、ピントを固定して、固定したままカメラを前後させて、ピントの面を意識して最終的にレリーズを切るといい。

マクロ撮影用 レンズのいろいろ

◆M.ZUIKO DIGITAL 14-42mmF3.5-5.6U

水中ではワイドからマクロまで1本で幅広く楽しめるレンズ。標準ポートに収納できるのでコスト的に有利。
マクロ撮影を狙う場合、今回紹介したレンズの中では、焦点距離、最短撮影距離が短いので倍率が低い。
重さ112gと小型軽量のズームレンズ。街撮りからポートレートまで、普段使いに最適。静止画も動画もスムーズに撮影できる、高速&静音のオートフォーカス"MSC機構"を搭載している。

ph焦点距離: 14-42mm(35mm判換算 28-84mm相当)
レンズ構成: 7群8枚(非球面レンズ3枚)
マウント: マイクロフォーサーズマウント
画角: 75°-29°
最大口径比/最少口径比: F3.5(14mm)-F5.6(42mm)/F22
最短撮影距離: 0.25m(焦点距離14-19mm) / 0.3m(焦点距離20-42mm)
最大撮影倍率: 0.19倍(35mm判換算 0.38倍相当)
最近接撮影範囲: 91 x 68mm
絞り羽枚数: 7枚(円形絞り)
フィルターサイズ: φ37mm
大きさ: 最大径×全長  φ56.5 x 50mm
質量: 112g

◆M.ZUIKO DIGITAL 60mmMacro F2.8

マイクロフォーサーズ規格レンズの中では一番の拡大倍率を持つレンズ。インナーフォーカス機構を導入、AF速度が早い。標準ポートに収納可能。(PT-EP05Lは不可)  
解像力とコントラストの高さに秀でた防塵・防滴性能の等倍マクロレンズ。遠方から1:1等倍のマクロ撮影まで、また画面中心から周辺まで高解像・高コントラストを維持し、絞り開放から鮮鋭な描写力を実現。ネイチャーマクロはもちろん風景やポートレートなど幅広い用途で活躍する。

ph焦点距離: 60mm(35mm判換算 120mm相当)
レンズ構成: 10群13枚(EDレンズ、HRレンズ2枚、E-HRレンズ)
マウント: マイクロフォーサーズマウント/金属マウント
画角: 20°
最大口径比/最少口径比: F2.8/F22
最短撮影距離: 0.19m
最大撮影倍率: 1.0倍(35mm判換算 2.0倍相当)
最近接撮影範囲: 17×13mm
絞り羽枚数: 7枚(円形絞り)
フィルターサイズ: φ46mm
大きさ: 最大径×全長 φ56x82mm
質量: 185g
防塵防滴機構

◆ZUIKO DIGITAL 50mmMacroF2.0+EC20

ph水中でのマクロ撮影では定番のレンズシステム。フォーサーズ規格のために機種によってはAFの動作がかなり緩慢になる。 新しいセンサーを搭載したE-M1では、このレンズのAFがスムーズに動くので、比較用に記載してみた。通常のPENシリーズにはお勧めできない。レンズ本体の価格が高額なのと専用のマクロポートが必要になるので、お財布にやさしくないが、長い焦点距離と美しいボケ味が定評のレンズシステム。ハゼなど臆病な被写体を遠くから大きく写すにはこのシステムが最適。

合計焦点距離: f=100mm(35mm判換算 200mm)
マウント: フォーサーズマウント/金属マウント
最大撮影倍率: 1.0倍(35mm判換算:2.0倍)
防塵防滴
フィルターサイズ: φ52mm
大きさ: 最大径×全長 φ71x61.5mm (50mmMC), φ68x41mm(EC20)

E-M1,E-M5,PENシリーズでの使用時はマウントアダプターが必要

マクロ撮影 最短撮影距離での比較  (写真をクリックすると大きくなります)

ph
ph
M.ZUIKO DIGITAL
14-42mmF3.5-5.6U

ph
ph
M.ZUIKO DIGITAL
60mmMacro F2.8

 

ph
ph
ZUIKO DIGITAL
50mmMacro+EC20

水中用クローズアップレンズを使う

phレンズポートの先端にクローズアップレンズ装着用のアダプターを装着する。ポートにレンズ装着できるようになっているタイプもある。

クローズアップレンズには倍率に色々なものが用意されているが、通称6倍と言われているF=100mmの高倍率のものがお勧め。

ph

標準ズームレンズ14-42mmに
水中クローズアップレンズMPCU-02を装着すると・・・

クローズアップレンズを使うことによって、倍率の低かった標準ズーム14-42mmも撮影倍率が上がり、水中での守備範囲が広くなる。

ph3

◆14-42mm

ph4

◆14-42mm+MPCU-02

ph3

◆14-42mm

ph4

◆14-42mm+MPCU-02

失敗フォトクリニック
クローズアップレンズを使うと大きく写るって聞いて撮影しました。ハゼに寄れたのにピントが合いません。
◆カメラ:OLYMPUS E-PL3
◆レンズ:ZUIKO DIGITAL 14-42mmF3.5-5.6UR
◆撮影モード:水中マクロ
◆絞り値:F8.0
◆シャッター速度:1/80
◆ISO:200
◆フラッシュ:ON(フラッシュ補正±0.0EV)
◆露出補正:-0.7EV
◆WB:水中
ph

処方

クローズアップレンズをつけると、被写体に極端に寄って撮影しないとピントが合わないのです。ハゼのように近づけない被写体には、クローズアップ撮影は向きません。 外して撮影します。
このような撮影環境では60mmMCレンズの使用がお勧めです。


清水淳

清水 淳 プロフィ−ル

しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。「水中から見上げた空」をメインテーマに半水面や海辺の風景撮影を撮り続けている。ダイビング専門誌やカメラ関係誌などで執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室《マリーンプロダクト》を主宰。著書に「誰にでも撮れる水中写真」「デジタルカメラで簡単水中写真」がある。社団法人日本写真家協会会員

◆清水淳 オフィシャルウェブサイト  http://www.marine-p.com/shimizu/

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