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第49回 各地のダイブサイトで撮りたい この一枚
四国・柏島編
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今月のお手本

◆カメラ:OLYMPUS STYLUS TG-4
◆撮影モード:水中マクロモード
◆絞り値:F6.3
◆シャッター速度:1/200
◆露出補正:±0.0EV
◆ISO:AUTO(200)
◆フラッシュ:ON/内蔵フラッシュ
◆WB:水中WB

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2014年5月から、各地のダイブサイトで撮りたい水中写真をピックアップして、その撮影手法について解説&紹介していく企画がスタートした。

一年を通していろいろなダイブサイトへ撮影に行くが、それぞれのポイントで様々な水中撮影の楽しさに出会う。その時々に感じた気持ちを作品にしながら、いかに簡単に楽しく撮影するにはどうしたら良いか?といった観点で話を進めていきたい。

今月は、日本が誇るマクロ撮影フィールドの四国/柏島での水中撮影を紹介する。水中写真フリークなら一度は行ってみたいダイブサイトだ! 今回は沖縄から関西空港まで飛行機で移動、大阪難波から深夜発の夜行バスで宿毛駅まで7時間。ダイビングサービスさんに迎えに来ていただき、宿毛駅から柏島まで約1時間の車移動。夜行バスは想像より快適だった。トイレ付きの大型バスで、横3列のフルリクライニングシートだった。

今回の柏島は透明度がとても良く、水温も25度と快適な条件が揃った。港のそばの神社では秋祭りが行なわれていて、昔ながらの日本の良さも楽しめた。ダイビングは、小型のボートで港から5分くらいのダイブサイトで行なう。船酔いの心配もない。ショップでダイビング機材ととカメラをセットアップして軽トラに乗せ、打ち合わせも兼ねておしゃべりしながら港まで2〜3分くらいの徒歩移動。ボートからエントリーすると水底は砂地。そこからゆっくりと被写体の潜む場所まで移動して撮影。被写体の潜む水深は、やや深い20m前後。ナイトロックス・ガスも用意されているので準備しておくと良い。

柏島について

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小さな島の周りは、一度は撮ってみたいと思う被写体がいっぱい。海洋生物の宝庫だ。今回、中国のフォトグラファーと同行したが、彼らが言うには「柏島は日本のレンべだ」。レンべとはインドネシアのダイブサイトだが、アジアの中で、マクロ撮影が一番楽しくできる場所と言われている。「日本には、こんな素晴らしいダイブサイトがあるということをみんな知らない」と興奮気味に話していた。

ph今回お世話になったダイビングサービス。水中写真派に支持されている老舗AQUAS。ゲストルームは4部屋併殺されている。

オーナーご夫婦に案内されるダイビングは、最高レベルのサービス。 彼こそ、最高のダイビングガイド&フォトコーディネーターだ。

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カメラの設定

使用する撮影モードは「水中マクロ」モード。基本的に水中でのマクロ撮影はこのモードを使う。背景の明るさを露出補正でコントロール。フラッシュの明るさはフラッシュ補正で調整する。 すべてカメラ側でコントロールできるのが特徴だ。絞りやシャッター速度を意識せず、被写体とのやりとりに専念でき、バランスの取れた仕上がりになるように入念なチューニングが施されている。カメラの詳しい知識は必要ない。外部フラッシュやクローズアップレンズも不要な最新のTG-4で撮影する。

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撮影方法

phボートからエントリー後、潜降ラインで降りていく。「水中マクロモード」にセットして撮影準備をする。水中は明るいので大型の水中ライトは不要だが、今回、水中撮影用の新しいライト「RGBlue/SYSTEM 02 PREMIUM COLOR」を持ち込んだ。

水深が深いので、残圧とダイブコンピュータの管理は慎重に行ないたい。被写体に十分に近づいて撮影することが最大のテーマになるが、撮り急いで雑なアプローチをすると被写体に逃げられる。ジックリと取り組み、欲張らないことだ。

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明るく透明度が良いので、自然光のみの撮影にもチャレンジ。「水中スナップモード」にセットして、サンゴとイバラカンザシ、ニザイダイの群れにカメラを向けた。自然光撮影では、「水中ワイド1」でフラッシュをOFFにセットするより、「水中スナップ」を選択した方が自動でフラッシュOFFになり、露出の設定もやや明るめに仕上がるのでオススメ。

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ハゼの仲間はたくさんの種類を見せていただいた。そのなかでも、ホタテツノハゼとアケボノハゼは大好きな被写体。水中でもよだれが出た。撮影モードは「水中マクロモード/内蔵フラッシュ」。カメラを低く構えて撮影する。

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大きなウミウチワにクダゴンベのペアを見つけた。アプローチしていくと1尾は逃げた。左は「水中マクロモード/内蔵フラッシュ」、右は「水中マクロモード/フラッシュOFF& RGBlue System02 Premium Color」。フラッシュを止めると周りの環境も写り込んでくる。写真撮影用ライトは、被写体を白飛びさせずに鮮やかに照らし出す。

phギンポが喧嘩しているシーンも撮れた。きれいなウミトサカにニシキフウライウオ。ブルーバックになるようカメラを構えた。

1日3ダイブ、合計3日間9ダイブのマクロ撮影ダイブを楽しんだ。もう3日間くらい延長したかったほど楽しいダイビングだった。

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おまけ −水中顕微鏡モードの設定/TG-4編−

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「水中顕微鏡モード」をセットすれば、内蔵フラッシュを使って被写体まで1cmの距離での拡大撮影が可能。水中でエビ・カニ・ポリプの撮影に大いに役立つ撮影モードだ。初期設定のまま水中でこのモードを使うと水中向けにチューニングされていないので、緑かぶりとブレの大きな写真になるが、水中向けにチューニングすると驚くほどおもしろく、きれいなマクロフォトが撮れる。

顕微鏡モードの水中撮影向けチューニング

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1.「顕微鏡モード」を選択 

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2.仕上がりを「VIVID」にセット

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3.フラッシュを「強制発光」にセット

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4.ホワイトバランスを「水中」にセット

上記で仕上げた「水中用顕微鏡モード」をカスタムモードにセットして登録すると、モードの切り替え時に初期設定に戻り、仕上がり、フラッシュ設定、ホワイトバランスを毎回設定し直さなければならない煩雑さがなくなる。カスタムモード1にセットすれば、C1にダイヤルを合わせるとスペシャルセッティング/水中顕微鏡モードが立ち上がる。

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1.メニューから「カスタムモード登録」を呼び出す

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2.「カスタムモード1」を選択

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3.登録

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4.ダイヤルをC1にセットするだけで「水中顕微鏡モード」に!


清水淳

清水 淳 プロフィ−ル

しみずじゅん。1964年埼玉県生まれ。「水中から見上げた空」をメインテーマに半水面や海辺の風景撮影を撮り続けている。ダイビング専門誌やカメラ関係誌などで執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室《マリーンプロダクト》を主宰。著書に「誰にでも撮れる水中写真」「デジタルカメラで簡単水中写真」がある。社団法人日本写真家協会会員

◆清水淳 オフィシャルウェブサイト  http://www.marine-p.com/shimizu/

ダイビング・水中写真応援サイト フォトパス マリン
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